彼岸花


道端の彼岸花


先日の旅で撮影したもの。
大阪と和歌山の府県境の
峠を越え、和歌山側に
入った下り道にて撮影。


番外編ブログで載せきれ
なかった写真はいっぱい
ある。載せなかった写真の
中に、もしかしたら旅の大事な瞬間が焼き付けられているの
かもしれない。


でもさ、日帰りツーリングごときで140枚も撮るなよなと
自らにツッこんでおきたい。次の三連休のうち土日は、昨夜
書いた通り小豆島にフェリーで渡ってみるつもりでいるのだが、
一体何枚撮る事になるのであらうか。ちなみに9月の1泊2日の
キャンプツーリングの際は290枚位撮っていたようだ。


デジカメのSDカードは4GBのものを2枚持っている。合わせると最大
900枚位は撮影出来るみたいだ。いやいや、流石にそんなに撮る気ない
けどさ。 でも動画も撮ってみたいかなあなどと最近思ってみたりも
するので(意外にも動画はまるで撮っていなかったりする)、次回の
旅は2枚のSDカードと充電器も持っていくつもりである(宿を利用するか
キャンプにするか、まだ決めていない。でももし宿にするのなら
持って行った方がいいかなあと)。


どうして僕はこんなに記録しようと思ってしまうのだろうか。
まあ、只の癖なのかもしれないが。


フィルムを使っていた頃、そう、旅に出てばかりいた10年位前に
今の様にデジカメを使用していたら(そして仮に今と同じスペックで
ジャンジャン写真が撮れる状態であったなら)、物凄い事になっていたので
あろうなあと思ってしまう。


でもフィルムで、一度に24枚か36枚しか撮れなかった頃、僕はもっと
一枚一枚を大事に撮っていた気もしないでもない。使用していたのは
安もののコンパクトカメラか、中古で手に入れた1960年代の普及版一眼レフ。
腕も知識も何もないからロクな写真は撮れなかったけれども、それでも
一度シャッターを切る為に10分以上も構図に凝ったりもしてみたものだった。
現像するのもお金掛かるもんね。なるべく失敗したくない。


それに比してデジカメを手にしてからの何とお気楽な事か。失敗しようが
何だろうが、取り敢えず撮っておきゃあいいのだ。いらなきゃ消せるし。
だからついついあれもこれもと無駄に撮ってしまう。ああ便利だね。


でも嬉しい半面、一枚一枚への思い入れはあまりなくなってしまった。
あと何枚しか撮れない、フィルムを入れ替えなくてはならない。現像する
のにお金が掛かる。現像されて来るにの時間も掛かる。そんな煩瑣から
解放されたと思ったが、解放される事だけが自由なのではないとさりげなく
思ってみたりもしてみたり。実は下手に解放されるより、ある程度の制限が
あった方が、人はモノを考える余地と云う貴重な機会に恵まれるものらしい。


こうは書いたが、もう引き返せない。所詮高性能なものではないが、
デジカメを手にした僕は次回の旅もありゃこりゃと撮ってしまうので
あろう。叶うならば、一枚一枚ほんの少しでも思い入れを持って撮って
みたいなあと、何となく思っております。


道端の彼岸花。毒々しい赤。実際に毒を持っているらしい。
でも、綺麗だな。思い入れを持って、この一枚。下手だけど、一枚。


明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。