紀伊半島徒歩旅・1995年


1995年、紀伊半島一周
徒歩旅。7日目。


この旅最大の難所、
矢ノ川(やのこ)峠を
無事通過して、その下り。



矢ノ川峠は、2000m以上もあるトンネルで越える。
クルマの排気ガスと、爆音をたっぷりと。


しかしなんだな、わざわざ三脚おっ立てて、ポーズなんざとって、
如何にも自然なふうを装うというこの不自然さはどうだ。
でも、バカはバカなりに、こだわっておりましたのですよ。
ピースはしない、カメラ目線は避ける・・・あれ?これ、
またもカメラ目線だぞ?あれ?


峠下の小さな集落の小さな商店で、なにかを買うつもりだったのに
僕がよほど貧しそうに見えたのであろうか、店主のじいさんは
いらんからやるよ、と6ヶ入りロールパンを呉れたっけか。
遥か眼下の熊野灘が、何時しか目の高さに並んだ。どこまでも
続く七里御浜。町の観光案内所で「ビジネスホテル河上」を
紹介して貰う。最大の難所を無事通過し、ほっと一息。

5500円もしたが、設備はとても良いし、今日は特別なので
まあ良しとする。まる五日間も風呂に入っていなかったので
すぐに風呂にする。

当時の日記より。五日間って、きったねーなー!
ちなみにこの日の夕食は、ホテルの近くのジャスコで購入した以下のもの。
かやく飯・カップめん・イモのかき揚げ・バーベキュー串・ポテトチップス
よもぎ大福2ヶ・サントリーホップス500ml・缶チューハイ350ml。
2003年に慣行した東海道徒歩旅の際には、もうこんなに食べられなかった。
そうそう、今夜の夕食なんてさあ・・・ああ、どうしてこんなに
食えないんだろう。

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土曜夜のお楽しみ、BSの寅さん48作全放送も、今夜で最終回。
神戸の震災の後に撮られた作品だ。ラストシーンで神戸の映像が
出てくる筈。震災の後、ある方が避難所で寅さんの映画をかけた
事がきっかけとなってあれこれあって作品化が決まったと、何かで
聞いた事がある。


大阪梅田の中央小包局と、被災地神戸の東灘郵便局で併せて丁度2週間。
時給1000円、毎日実働10時間。被災地には1万円だけしか寄付せず、
残ったお金で、この旅に。大して使わなかったので、結構余ったけど。
血の滲んだ包帯をアタマに巻いていたあの日の少女は、その後どんな人生を
送っているのであろうかしら。


学生時代、何度もオートバイに乗って郵便配達のアルバイトを
していたせいなのかなあ? 震災の少し後に大阪中央郵便局から、
直接電話を貰った訳は。2週間は、短かったかな。もっと真面目に
取り組んでおけば良かった。そのまま神戸に居つけば良かった。
もう遅いが。所詮は、他人事だったか。やな奴だね、僕は。

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さて今夜も無駄に書けました。今日も無駄に疲れました。
明日も代打でお仕事なので、またも無駄に疲れてしまいそうです。
でも空き時間はちょいと出来そうなので、今回も天王寺あたりを
例によってブラブラしようかなと思います。


明日もいい日にしてみせますよ。では。
いやあ、リリィさん、素敵だわ。寅さん、ええわあ。