またも個室か

本日から仕切り直し(?)の
再入院である。手術も
放射線も、もう不可能な
状態から抗がん剤だけの
治療でどこまで行ける
のかさっぱり判らないが、
もうやるしかない。


今回の抗がん剤も昨年夏の入院時と同じ5-FUとシスプラチンという
2剤を組み合わせて使用となる。身体への影響は昨年体験済みだが、
昨年とはまたコンディションも違うだろうし何が起こるかは
やってみなければ判らない。そして肝心の効果の程もこれまた
判らない。予定では明日シスプラチンを投与。それは2時間程度で
終わるが、5-FUは5日間延々投与が続く。強いシスプラチンは
腎臓への負担が大きい事から水分をどんどん摂取しなくては
ならない。トイレの回数がすごい事になっていたような記憶がある。


昨年同様、同じ病棟で何故かいきなり個室に入れられた。
1泊1万6200円の高級旅館並み価格設定のお部屋である。
がん保険からお金は出るからいいものの、理由がよくわからぬ。
4人部屋の空きがなかったらしいが、本当だろうか?空いてるし
以前もがん保険出てるしこいつなら支払えるだろう云々かんぬん
って所じゃあないだろうなぶつぶつぶつ...などとけちんぼな
男は邪推する。極度に頻尿となるので室内にトイレのある
個室にしたのだろうと仕方ないので好意的に捉える事とした。


取りあえず明日までは点滴もないし食事も院内食を断り
好きに買いに行く事にしたし、ここはひとつ気楽に構え
ようと思う。気持ちは決して明るくはないが、昨年もいた
看護師さん達もいるし、そう、気楽に。副作用はしんどいが
乗り切れるさ。前を向いて迎え撃とうではないか。きっと
いい事あるさ。「元気で戻って来てね!」と送り出してくれた
職場のオーナーや先輩に感謝しつつ乗り切るのだ。
明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。