谷町筋

何時も通り出勤したが、
昼前からはまたしても
がんセンターへ受診と
なった。


再発した僕の食道がん
手術が出来ない箇所で
あり、それが判明して
以来、僕自身幾つか今後の手段を考えていた。免疫療法である
「オプシーボ」の治験を申し込んだがそれぞれ別の箇所に
腫瘍がある場合、何故か適用外であった。一旦は自費も
考えていた。 重粒子治療も主治医より問い合わせて貰うが
これも限界まで放射線を使用していた為に不可。もうこれは
民間であれこれ出回っている療法に手を出すか、何百万も
掛けて・・・なんて一瞬考えたりもした。案外必死だ。


しかし本日の受診で医師と話し合った結果、結局は成果の
判らないものやそもそも使えないものをあれこれ探す
よりも、標準治療(保険適用で効果が確認されている治療)を
根気よくやってみるのが一番いいだろうという何の変哲も
ない所で落ち着いた。派手さはないが、特効薬もないので
地味だろうがどうだろうがそうしてみるかとなったのである。


抗がん剤を約1週間投与。シスプラチンと5FUという昨年夏の
入院時に投与して効果がみられたものを今回も使用する。
連続投与なので入院だ。3月の入院で検査は終わっているので
すぐに始める事となった。予定ではいきなり今週木曜日の
入院である。いきなり決まったが、早く手を打った方が
いいに決まっていると思い、申し込んだ。毎月1週間ずつ
入院しては抗がん剤を投与し、時々CTなどで検査すると
いうパターンになるらしい。効果がなければ別の抗がん剤


今回はもう放射線治療もないので医師曰く「前回の時
よりはしんどくならない筈です」との事。がんを撲滅
させると言うよりは、小さくさせるか、これ以上大きく
ならないようにして体調に影響を出さないようにするのが
目的。どうなるのか知らないが、僕はがんと共存して
行く事となるのだろうか。そうして命が永らえれば
もしかしたらより適切な治療法が将来見つかる・・・か
どうかは知らない。それまで生きてるかも知らない。ただ
今死なない為に、明日を生きる為にやるしかない。


帰社し、夕刻からは新規支援依頼を受けていた方のお宅へ
伺う。まさか担当ケアマネがこんな事してる奴だなんて
利用者さんは思ってもみないだろう。すみません・・・
でも頑張りますので、やれる所まで。さて、何処まで
行けるのやら。でも、明日もいい日にしてみせますよ。
ではまたね。