1997年・宮崎県山中にて

朝目が覚めると毎回
現実の自分の状態を
思い起こしてしまう。


全てがウソであり、
僕の身体にはもはや
何の問題も起きて
いないのだと思いたい。しかし現実はやって来る。仕方がない
ので、今日という1日を少しでもストレスなく、しかしやらねば
ならない事はしてしまおうと動きだ出す訳である。


昨日少しだけ書いたが、こんな状況の中であるにも関わらず
転居する事になった。とは言え、すぐ近くである。リフォーム
していて家賃が安く、転居手続きが結構楽だった事と、
こんな時だからこそ環境を少し変えて気分もまた変え、
心機一転してみたいと僕が言い出した。体調面その他で
心配はあったが、今しかないし、今そうすべきだと思った
ので、無理矢理進めている。5月1日をもって転居となる。


現在の住まいは長年住んでいたのでモノが結構増えてしまった。
そこでこの機会にどんどん要らぬと思ったものを捨てている。
ジモティーに出したり、市立図書館に寄贈しようと考えて
いたり、捨てるには惜しいものは誰かに貰ってもらうつもり。
要らないものを手放して、少しずつでも楽になろう。
そして万が一僕の身に何かあれば処分して貰ったり手続き
して貰ったりという時の為にネット関連のIDやパスワード
一覧のようなものも用意した。セキュリティの問題もあるが、
両親に大事に保管して貰っている。


まあそれは兎も角、転居については遠くへ行く訳でもなく、
すぐ近くなので業者への見積りも安く済み、それでいて
リフォームされた新しく(?)しかも家賃も少し安い部屋に
移れるのである。これからの事も、僕の精神的なものも
含めて、手軽に心機一転が期待出来るのである。とても
前向きに捉えている。


明日はがんセンターへの受診がまたあり、再度の抗がん剤
投与についての話となるだろう。一時的な入院をこれから
定期的に繰り返し、その先は状態を見ながらどうするか
考える・・・というあまり前向きではない方法しか残って
いないようだが、せめて自分の人生については前向きで
行こうではないか。それに受診が終わって事業所に
戻ったら、夕刻には新規支援依頼があった方のお宅に
伺う事になっている。今週も頑張りたいのである。
行ける所まで行くしかないじゃないか。
明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。