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毎日あまり体調が優れず
昨日など吐き気と腹痛に
悩まされながら、しかし
どうにか日々乗り切って
いる。
最近は退院直後の何事も
感謝の気持ちをふと忘れそうになる。生きてたのに。あの時の
苦しさやら不安やらも、喉元過ぎれば何とやらなのだろうか。
いや、実際の所はあまり長い事憶えていたら精神的に辛く
なるからその辛い部分を都合よく忘れ去って楽になりたいなと
いう心理が働いているようないないような。自分でもよく
判らない部分である。辛いのは今日の辛さであり、過去の
辛さはもう過去のものになっている。今辛い事がしんどい。
仕事柄しんどい人やその家族と面談し、時々それらの人々が
過去に乗り越えたり乗り越えられなかったりした経験など
聞いたりする事がある。僕は 「そんなに辛い事を乗り越えて
来られたのだから、今の苦しさもきっと乗り越えられますよ」
なんて言葉をつい口にしそうになるが、飲み込んでいる。
辛いのは今であり、過去より連なる今であり、消えない今
なのだ。乗り越えようが乗り越えられまいが、今苦しい
事をどうにかしたいのだ。過去は過去であり、それは
それであり、でもしかし辛さは連なっていて消えない。
どんな辛い目にあっても今生きているのだから頑張って
とは言えたものではない。今の辛さが過去から引きずった
ものであったなら、今の辛さは今生きている心の中で
蠢いているどうしようもない澱のようなものなのだ。
時々、漠然とそんな考えが足りないアタマの中で巡っている。
では、過去の辛さも今の辛さもそのまま抱えて生きている
人に、どうやって声を掛けたらいいのだろうか。