大阪国際がんセンター

今日から仕事も平常運転、
とその前に今年初めての
がんセンター受診である。
耳鼻咽喉科となる。


術後、声帯の動きが悪く
また呼吸に影響も出て
おり、窒息死(うわ!)を防ぐ為にスピーチカニューレ
という妙な代物を喉元に穴を開けて挿入していた。これが
なかなか辛く、四六時中絶対に外せない状態で首輪のように
巻いて着けておかなくてはならなかった。犬の首輪じゃ
あるまいに俺はポチかばかやろう、と怒ってみてもどうにも
ならない。むしろこの器具のお陰で一応会話が出来ていたの
である。気管切開なんて最初はどうなる事かと思ったが、
慣れればまあしゃあないか状態となる。だんだん声帯の
動きも戻りつつあり、何処まで戻るのか知らないけれど
一応状態の改善が見られる事から、本日の診察で首輪を
外す事が出来た。肩も凝るし参ってたのよまったく。


しかし気管切開をしていたのだからして喉にはぽっかり
穴が開いている。そのままではスースーと空気が漏れて
カニューレ無しでは喋れない。実にグロテスクである。
でも何かで押さえると問題なく喋れる。で、ガーゼと
テープで押さえている。たったそれだけなのである。
医師によると「ああ、放っておけば1週間程度で大体
塞がりますよ。痕もだんだん消えて行くでしょう。まあ
外科の先生が開けたので我々耳鼻科とは少しやり方が違う
かもしれないから様子は見ないといけませんが」だと。
一応僕も気管切開して、その後痕を閉じられた方には
お会いした事があるのでまあそうなのだろうなとアタマ
では理解しているが、まさか自分がそうなるとはねぇ。


でもせいせいした。また少し世間様並に戻れた気がした。
痕が閉じればもっと喋りやすくなるだろう。仕事柄
喋ってナンボ。職場復帰から暫くは結構しんどかったのだ。
「いやあ、どうも喉を痛めちゃってましてね」などと
何度言い訳してた事か。普通に喋れるって嬉しいじゃ
ないですか、皆何気なく喋っているけど。取りあえず
来週経過を見る為再度受診となった。1週間程度で塞がる
としたら、人間の身体って本当に凄いなあと思う。
悪い状態になっても必死に戻ろう戻ろうとしてくれるのだ。
こんな身体を大切にしなくちゃね。そういやお腹やら
脇腹やらの手術痕もまだ目立つけどしっかり閉じた
ものね。いやそっちの方が大変だったんだっけか。


午後から職場へ行く。他事業所や利用者・ご家族等へ
新年の挨拶かたがた電話にて問い合わせや打ち合わせ
等々行なっている。これからまた連休が控えているので
給付管理業務もやや急がなくてはならないかな? 明日
行ったらもうお休みなのである。気が抜けそうだわ。
でも、明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。