陽射しが戻った

僕の人生はそれなりに
色々あり、回り道
ばかりした挙句に
今回は癌が見つかって
入院して退院して
今自宅療養なんてして
いたりする。


あんな事をしたかったこんな事をしたかったと時々思うが、
生きてさえいればもしかしたら叶うかもしれない。だから
今は苦しいけれどもささやかに希望だけは持ち続けたいと
思っている。でも、人の世は理不尽なもので、どんなに
望んでも夢が叶わなかったり、志半ばで潰えたりしてしまう。
ずっと元気でいてほしいなと思っていた「あの人」が
そっと去ってしまい、なんでこんな奴がこの世にいるのかと
怒りすら覚えるような「あんな奴」が今のうのうと生きて
いたりもする。正義や悪の概念はそれぞれが勝手に決めて
人の世はそれでも動いている。そんなものなのだろうか。


理不尽をそのままの怒りや激しさで押し返し、理不尽を
呑み込むように消し去って、理不尽をそっとやさしく
受け止める。そういう表現が出来たらきっと素敵だと
思う。それが出来ても理不尽はそこにあって消えず、
「あの人」は去り、「あんな奴」はのうのうとし続けるが、
それでも、と願う。


不滅を豪語した「あの人」も去った。癌だとは聞いて
いたが、不滅なのだからと思っていた。でもやはり
その作品タイトルのように「不滅の男」であり、
「夢よ叫べ」と天に届くが如く伝え、「俺は勝つ」と
吼えた人は不滅なのだ。改めて作品群を耳にして僕は
癌を乗り越えたいと思った。絶対に。


夢よ叫べ

夢よ叫べ

この人の作品にはハズレはなかったと思う。解らない
奴は解らんでいい。人は去っても、誰かに伝わる何かを
残せたら、その人はまさに不滅なのだ。時代は変わり
人々が入れ替わっても、きっと誰かがちいさく伝えてゆく。
僕は生き残ってもし叶うならば何かをちいさく残したい。
死んでたまるか。しんどくたって生きて行く。負けるもんか。


頑張ろう。明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。