また入院だ

午前中から少し出掛けて
明日からの入院に備えて
買い物などしている。


前回の退院からひと月
以上が経過し、その間
仕事に復帰していた事も
あってすっかりこのまま行けそうな気もしないでも
なかったが、やはり現実は入院な訳であり、大手術と
やらが控えている訳である。気持ちが重い。前向きに
ばかりにはなれない。精神的に不安定にもなりがちである。
しかし別に二度と帰れない訳でもなく治療なのであるから、
考えてみれば方向としては良いものなのである。もっと
気持ちを明るく持ちたいものだが所詮は弱っちょろい男である。
そんな男に何が出来ようか。


それでも先へ進まなくてはならない。無事に退院し、元気に
なる事、そして人生をもっと愉しみたいと思う事。平穏
ばかりではなく七転八倒だが、七転び八起きなんて言葉も
あるのだという事を自らに言い聞かせている。前回の
入院の時はかなり緊張したと思うが、今回は2度目という
事もあり、準備については淡々と慌てる事もなく進めた。
足りないものがあればまた現地で揃えたらいいだろう。

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完全な自己流だが、ボイストレーニングを続けていたら
少しずつ声が戻って来た。自分でも意外だったけど
それなりに成果があったようだ。結構頑張っていた。
色々考えて呼吸や発声をじわじわ整えていた。がんを
治すと共に声も元に戻したい。沈みがちな気持ちの支えと
なっていたかもね。「なごり雪」という旧い名曲があるけど、
あれのオリジナル版(つまり伊勢正三版。知ってる方は
その世代の方か僕みたいな遅れて来たフォークファン
だろうか)。ギターを弾きながらだが、オリジナルと
同じDのキーに合わせて練習している。ご本人も時代を
経てか声が変わって当時と同じようには流石に歌っては
おられないが、若き日のその声は大好きでこのバージョンは
よくコピーした。自慢ではないが結構似たように歌えたのだ。
だから今回まるで声が出なくなった時はもうこの歌も歌え
ないのかなあなんてかなり気持ちが沈んだものだった。


なごり雪 かぐや姫


今回の手術で反回神経を切断なんて事になったらもう
二度と歌えなくなるという不安も大きいけれど、でも
自分の努力でがんが発覚した頃とは比べ物にならない位
回復した事は素直に嬉しかった。このまま行ってくれたら
どんなにいいだろうか。頑張っているのだ、そろそろ
これ以上しんどい思いをさせてくれなくてもいいんじゃ
ないかい? なんてな。どうなるんだろうなぁ・・・
何があってもあとはもう運を天に任せるしかないのかね。
辛いねぇ、でもこのままじゃ終わらんのだよ、僕は。


明日は10時半には国際がんセンターへ。ひと月ぶりに戻る。
明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。