がんセンターの通路

今週も始まりました。
本日はまたしてもの
大阪国際がんセンター
受診。外科へ行く。


先日のPETやCT、内視鏡
検査結果等を聞きに行く。
今後の治療がどうなるのか決まる事もあり、それまで結構
ナーバスになっていた。もうずっとナーバスになっているが
更にそうなるのだからなかなかにしんどいのよこれが。
しかも外科はかなり混む。受診される方はとても多いのだ。
それでも1時間半程度の遅れで済み、診察室に入った。
かなり緊張したが、淡々と聞く。ほんっとに嫌ですこれ。


結果は、転移は全く見られなかったとの事。大きな
懸念だったので少し安心した。今後新たに癌が見つかっても
それは別の原因になるのだろう。それは僕に限らず誰に
でも起こり得る事。その時はその時でしかないのだ。
僕の身体の中のがんは原発巣と、そこに近い部位の
リンパに転移した2ヵ所。当初大きな血管に接触している
可能性が高く、それを小さくする為に先々月の抗がん剤
放射線治療が行なわれた訳だが、効果があったらしく
(少なくとも内視鏡の画像ではかなり縮小して一見
判らない位だった)オペが可能となった。


食道がんのオペはかなり大掛かりで、食道そのものを
切除し、胃から引き伸ばして再生するというものらしい。
調べて知っていたが、僕もそれになる。そしてその他の
腫瘍も同時に切除して確認出来るものは全て身体から排除、
消滅させるとの事。身体への負担はそれなりに大きく、
術後5日間程度は絶食。腸ろうも一時的に行なわれる可能性が
高い。そして僕のもうひとつの大きな懸念である、反回神経
保護に関しても最悪の場合切断となる。そうなればこれも
最悪の場合、気管切開となり声が出なくなる・・・歌を歌う
どころじゃなくなるってか。


だが、これはあくまで最悪の場合であり、8割方は無事
成功すると医師は述べている。もうその言葉を信頼して
任せるしかない。そして術後は気力、体力、時の運。
腸ろうの事を書いたが、経口摂取が可能となればもう
退院出来るらしい。そこから先の事については僕も色々
調べたが、もう個人差の問題となるので気にしない。
伸るか反るか・・・である。入院は約4週間程度との事。
生き残れるのなら、だ。


昼下がりになったが職場へ出向く。オーナーや先輩に上記
した内容を伝え、今後も迷惑を掛け続ける事を詫びた。
常にフォローして貰いながらここまで来てしまったし、
これから更にどうなるか判らない段階に入って行くけれど
それでも「必ず復帰できるし、してもらわなきゃ困る!
だって元気になったらこき使うんだもんねーー!」などと
明るく励まして下さる。嬉しかった。僕は死ぬ気がしない。
オペは大変かもしれないが、転移もなく取り除くべきものも
もう決まっているのだ。不安は大きいけれども悲壮感の
欠片もない。そんなもんいらん、絶対に負けるもんか。


入院の申込みをした。その前に麻酔科外来の受診を
今週木曜日に。慌しくなりそうだけど、乗り越えて
何人もの方々に恩返しをしなくてはならないのだ。
そしてもっと楽しい人生を送るのだ。これからだぜ。
寝ます。明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。