少し涼しくなったね

今日から9月である。
毎年毎年思うが、9月を
迎えると、一気に
年の瀬まで時が突き
進むような感じがする。


どこぞやらではもう
おせち料理の予約がどうのこうのなんて話があるとか
ないとか。短い人生をそんなにしてまで更に短くしたい
人達がいるらしい。好きにしろと。


短いかどうか知らない人生だが一方の僕はといえば
今日も今日とて自転車を漕ぎながら周囲に人がいない
のを見計らって完全自己流のボイストレーニング
していたりした。誰かに気付かれたら気がふれたとしか
見えない。そして声はなかなか戻らない。
それでもほんの少しずつでも続けるのだ。医者に無理だと
言われようが(言われてないけど)歌声を取り戻したい。
入院中には全く出せなかった高い音域が少し出て来た。
その音域をやや外すと途端に声がビビる。楽器で言えば
もうポンコツみたいなものなのかなあ、そもそも今後
どうなるかも判らん身体だし・・・などと挫けそうに
なるが、負けるもんか。俺、結構負けず嫌いだったの
だなと今更ながら思ったのであった。


初秋を感じさせる風の中、自転車漕いであーとかうーとか
おかしな声を出して時と共に突き進むのである。どうか
してるが僕は真剣であるのであるのである。


朝起きたらあーと言い、歩いていてもうーと言い、
自転車漕いでおーと言い。そうだなあ、脳梗塞になった
方でリハビリを即座に開始すると、やがて駄目になった
神経の代わりにその周辺やらの神経が働きだす、なんて
話を聞いた事あるけど、そんな感じだろうか、兎に角
放っておいてはいけない。眠っているのだか死んで
いるのだか知らないが、反回神経をどうにかして
動かすのだ。日常会話は結構回復しており、どうやら
仕事にはもう差し支えなさそうだ。あとはもっと声を
張って雑踏の中でもそこそこ通るように、そして
歌う、という行為を取り戻せるように。がんを治す
事と同時進行で、今の僕にとって大きな事になっている。
周囲の人に話すと「いっときは確かに声がおかしかった
けど、かなり治ったじゃない」と言ってくれるけど、
そうじゃないのだ。誰にも解って貰えないかもだけど。


あーとかうーとかおかしな声を出しつつ、時と共に
突き進むのだ。今月も何とか乗り切ろう。
明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。