空

仕事柄、時々他人を
励ますという事を
している。


入院が長引いており、
色々と理由をつけては、
いや、理由なんて大層な
ものではなく入院先の、つまり病院の都合だけではないかと
思わざるを得ない内容だったりするのでうんざりしつつある
ケースがある。その方の面会に行き、病院のソーシャルワーカー
会い、カドの立たないようにご本人が入院を続ける事により
心身ともに弱って来ているのではないか、との話をしては
しかしうんともすんともなっていない。勿論本人は退院
したがっているが、発話がはっきりしなくなっている事も
あり、そして身寄りもない事もあり、そして何より
ご本人が気が弱い・・・これはご本人のせいではないと
思う。長々入院させられてみろ、弱りがちな気持ちが更に
弱って行くってもんだ、経験者語る。まあ意見をなかなか
言えないから先に進みにくい。


無理のない範囲、嘘のない範囲でその方を励ましている。
退院は可能だと思うがそれは僕が決める事ではないし、
在宅復帰も可能だと思うが、それも僕が決める事ではない。
しかし可能性としてS/Wに提示しておきたい。しかし
S/Wは僕から見るとまるで自分の意思が感じられない。
病院の都合を優先しているような印象を強く受ける。
同じ社会福祉士として恥ずかしくないのかと思うが、
まあこれはあくまで僕の一方的な意見であり、その
S/Wにも立場というものがあるのだろう。だが、僕は
そんな立場くそくらえだ。


励ましているうちに僕の気持ちも励まされた・・・と
書きたい所だが、疲れてしまった。しなくていいのに
弱っていく方の姿を、入院していた自分の、そして
これからまた入院する事になるであろう僕の姿にふと
重ねてしまった。何でそんなしなくていい事するかね
俺は。少し苛々しており、少し不安なのかもしれない。
そんな時こそ落ち着かなくてはね。ほら、もう何を
書いてんだかわかんなくなっちまった。早く寝よう
明日もあれこれあるぞ。不安を抱えても笑っていても
また明日は来るのだ。


僕の励ましは口から出任せなんかではなかった、
ただそう書いてみる。時々色々としんどくなる。
前を向いている筈なのに、急にしんどくなる。そんな
時もある。誰にだってあるだろう。生きているのだから。
でも、明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。