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入院14日目。大阪城の向こうに
朝焼けが見える。今日は
天候が崩れそうだ。
と、いうか、夕刻から雷鳴
轟き、実際雨になった。
まだまだ梅雨は続くのだ。

現在の4人部屋に移って今日でまる1週間かな？　先日1名退院され、
本日もまた1名退院されていった。僕の隣におならばかりしている
60代くらいの男性がいるが、その方も今週半ばには退院されるようだ。
そのまま当面僕ひとりならば気が楽だが、まあそうもいかないだろう。
僕がいる病棟は見回すと60代くらいの方がほとんどのようだ。
センター内にはもっと若い人も見かけるし、お子さんの患者もいるだろう。
皆がんと向かい合い、治療を続けているのだ。僕もそんなひとり
なのだなあとつくづく思った。人生って、不思議だわ。

喉の痛みと嚥下のしにくさはややあるものの、でも今日も食事は
大丈夫。毎日毎日コンビニメニューでよく飽きないなあと我ながら
思うが、その辺りはあまり気にしない性格である。なにかと不自由な
院内食はしばらく（もしかしたら二度と）要らない。好きなもん
食べるのである。昨日の日記に記した通りで、今回は谷町筋を少し
だけ南下してセブンイレブンに立ち寄った。その前に銀行ATMにて
お金も下ろす。日曜日なのでどこも空いていて助かるわ。

両親はちょくちょく見舞いに来てくれている。どうせヒマだからと
述べているが、申し訳ない。最近感謝の言葉がごく自然に口から
出せるようになった。何か親孝行しなくてはと思っていたら、
この期に及んでまた迷惑を掛けてしまっている。3人で大阪城を
見るのが習慣のようになった。取り敢えずは無事に退院する事。
必ず復帰する事だ。まだ先は長いけど、必ずそうするのだ。
そして両親は、降りだした雨の中帰宅した。いつもありがとう。
まずは死なない事、親孝行はその最低ラインになっちまった。
本当に、いつもありがとう。

また1週間、明日から治療再開である。地道に頑張ろう。
明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。