遅かれ早かれ人は死ぬのだから

僕の担当ではないのだが
事業所の他のケアマネが
担当しているお宅に
そのケアマネから
「ちょっと来て欲しい」と
連絡が入り訪ねる事となった。


本日デイサービス通所の予定
だったがデイ職員が訪ねても自宅から出て来ない方がいる。
ケアマネに連絡が入り、万が一の事を想定して一応僕も
呼ばれた。男性の人手がいると判断したのだろう。居室にて
転倒していたりしたら起こしてあげるのに女性だけでは無理だ。
訪ねてみた。自宅の鍵は開いていた。そうしたら、その方は
テレビをつけたまま布団に寝転んでいた。ただ、近付いてすぐに
もう二度とこの方は目を覚まさないと理解した。亡くなられていた。


判断の決め手は顎の硬直が目視出来た事。口をぱかんと開け
呼吸が見られない。救急を呼ぶと救急隊からは「心臓
マッサージを」と。これがいいのかどうかは判断し難いが
目視にて死亡が確認出来た段階なのでその方に触れ、脈と
呼吸を確認。駄目だ・・・死後硬直も確認。その旨救急隊に
伝えると、現状維持の指示に切り替わった。
救急隊の到着後即座に心配停止が確認されたが、変死扱いの
為、検視となった。担当ケアマネが同席。時間は少し
掛かったようだが事件性はないと判断された。独居で、
身寄りのない方、生活保護を受給していたのでその後に
ついてケアマネ側が何か手続きをしなくてはならないと
いう事はなく、恐らく近日中に荼毘に付されるだろう。


こういう仕事をしていると、時々リアルに死と面と向かう。
医療職の比ではないものの、訪問したら死んでいたって事もある。
救いは、眠るように亡くなっていた事だろうか。ご遺体に手を
合わせた。遅かれ早かれ、人は死ぬ。そして僕の目の前には
ご遺体があった。冷静に亡骸となった事を確認している自分って
何なのだろう。でも、自宅で好きに生きて、死ねたのだから
まあこれで良かったんだよねと思った。僕は人をひとり自死
させた事がある。尾を引いている。


自分が死ぬ時も、こんな感じでいいのかなとふと思うおひとりさま。
寝ます。明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。