今日は天候が優れないと踏んでいました。恐らく雨がしとしと
降り続くのだろう。そこで前日に食料とお酒を買い込み、停滞日と
すべくテント内引きこもりと決めたのでした。まあこんな日も
あるさ、持参の文庫本やラジオを聞きつつお酒呑んでぼんやり
しよう...と思っていたらいきなり暴風が吹き荒れ出しました。


テントは吹き飛ばされそうな勢い。何度もペグを打ち直し、
しかしまあ過去の経験から(台風をやり過ごしたりした)
何とかなるかなあと。しかしテントは一部のフレームが
曲がってしまう被害が。雨はあまり降らず、ひたすら
暴風対策に追われた感じです。一時は目の前の海から
波がどっぱーんと上がり、愛機GNに潮をかけぬよう
避難させたりも。晴れ間が見えたりまた雨が降ったり
天候は信じられない位目まぐるしく変化していました。
こうしてキャンプしていると時に自然の影響をもろに
受けることがあります。楽しく穏やかな日ばかり
ではないのですね。


僕も潮風で顔がベタベタになり、せめて昨日も寄った
温泉に行こうと風雨がややましになった夕刻を
見計らってGNを走らせました。無事温泉ですっきり
したは良いが外は雨が降り始め、結局濡れた。
ウェアが一応防水性のあるものだったのと豪雨では
なかったのでどうにかなりましたが。買い出しを
して我が家たるテントに戻りとりあえず一息ついた。


日没後には風向きも変わるかなと思っていたのですが
流石に日中ほどではないものの風は強いままです。
今夜は焚き火もすぐにやめて寝袋にくるまりながら
この日記を書いています。


ボブ・ディランの「嵐からの隠れ場所」という曲を
ふと思いだしました。「入んなさいよと彼女は言った
あんたに教えてあげるから、この嵐からの隠れ場所を」
ってな歌詞だったかな、サビの部分は。僕にとっては
このテントだろうか。


ラジオを聴いていたら、かまやつひろし氏の訃報が
流れた。この方のボーカル好きだったな。ギターも
ジャズ由来(?)なのか不思議なコードを押さえていて
テレビで演奏しているのを見るたび手元に注目
してたっけ。また昭和が遠くなった気がしたの
でした。旅先で聞く訃報に、寂しさひとしお
なのでした。「どうにかなるさ」という名曲を
口ずさんでみました。まるで今の僕の事を
歌っているみたいだ...かっこつけすぎました
すんません。


まだまだ風が強いな。テントのフレーム大丈夫かな。
この無人島での日々も早いものであと2日程度かな。
明日は穏やかさを取り戻すと信じたい。
明日はいよいよしまなみ海道の広島側の終点、
尾道へと渡る予定です。目が覚めたら穏やかな
青空を期待して眠る事とします。テントの外は
まだまだ荒れてますな。勘弁してくれまったくよう。
でも、明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。