2012年・千歳渡船

通所介護部門の若い
新人職員さんにひょんな
事から質問を受けた。
「どうしたら文章って
上手く書けるんですか?」


僕は入所施設や通所施設に
勤めた事が全くないので
あるが、どうやら通所施設にも支援経過記録のようなものが
あるらしい(そりゃそうか)。彼はまだ20歳くらいだろうか、
少年っぽさが残る幼い感じの青年である。「マンガじゃなくて
本を(小説とからしい)読むようにしてるんですけどそんなんじゃ
駄目ですか?文章が本当に書けなくて・・・」ツイッター
フェイスブックなんてもんが普及しており、彼もそんなものに
手を出しているのかもしれない。一言だけ書けばよかったり
するってやつか。形式としては旧式になって久しいがブログ
なんてやってみなよ・・・とは言わない。ブログを10年以上
続けてても毎回毎回クソ文しか書けない男がここにおるので
ある。もしもこの日記を彼が目にしたとしよう。文章なんて
こんなもんでええのかと極めて悪影響を与えかねない。昔駅の
構内なんかにあった「悪書追放ポスト」にでもデータとして
放り込こまれても文句が言えない程度の我が駄文である。


読書で文章作成を学びたいと思うのであれば、例えば小説よりも
ある人物をテーマにしたノンフィクションなんていいかもね、
作品内容を追う必要なんてない、作家がその人物の性格や行動や
普段の暮らしをどんな言葉で表現しているか、主観と客観をどう
混合してその使い分けはどうなっているか、そんな中にもしか
したら利用者さんの支援にあたる上での記録の仕方のヒントが
隠されているかもしれませんよ、いやあくまで僕の勝手な
意見なのであんまり参考にゃなりゃませぬが云々かんぬん・・・
お茶を濁す。間もなく退職を控えた若作り野郎が未来ある
本物の若者に知ったかぶりをかましてしまいましたすみません。


実際は記録においては様々な形式があり、それらを駆使する事に
なるのであるが、彼にそれを説明するのもどうかと。読書で
学びたいというので思わずこんな口から出まかせをやらかし
ちまったぜ。すんません、どうか頑張ってね。僕は帰ります。
今週も終わりました。呑んだくれてとっとと寝ます。
でも、何だろうか、無駄に言葉と表現を駆使して支援経過記録を
書いている僕よりも、知らないけど何とか記録したい、学びたいと
模索している彼の素朴さに不思議とあたたかいものを感じたの
でした。彼はきっといい介護職員になれると思うしそうなって
欲しいなと切に願うのでありました。
明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。