たくろうは偉大だ

本日もお仕事でござる。
人員少なく上司は休み。
お陰様でのんびりと
普段なかなか手を
つけられない書類の
整理などしていたのである。
それなりに順調だった。


昨年と違い会食もイルミネーション見物もへたくれも
なくクリスマスイブだかなんだか知らないが好きにしろよと
駅前の焼き鳥屋でネギマと砂肝なんざを肴にホッピーなんて
呑んで過ごして・・・ませんよええ。素直に帰宅しましたよ
まったく。家呑みの方が気が楽だ。金もかからんし。そのまま
酔い潰れて寝落ちして風邪ひいてばかやろうと泣きながら
過ごして・・・ませんってば。とかく気忙しいこの師走、
僕の人生もまた気忙しく変わって行きそうな予感であるな。


帰宅したら昨夜録画しておいたNHKの「SONGS」という音楽番組を
観始めた。というか今観てる。吉田拓郎スペシャルだ。久々に
拓郎さんを観たが、気が付けば御歳70とな。2006年のつま恋の頃の
事もそういえばこの日記で書いてたなあと懐かしく思うのであった。
あれから10年経ったか。当時はまだ今思うとガキだった。まあそれ
より10年も日記毎日書いてる俺って明らかにおかしいだろと今さら
ながら思ってみたりして。どうかしてるぜ。でも折角だからこのまま
どうかしてるぜな男で行こう。知った事かってんだ。


それにしても吉田拓郎は偉大だ。今年は彼が影響を受けたという
ボブ・ディランノーベル賞とやらを受賞する事になったりと
大変遅れて来た両御大のファンとしては何となく嬉しいし、避けては
通れぬ歳月の陰の中で、しかしそれでも生きた証を刻み付けんと
活動を止めぬ底知れぬパワーには最早驚愕感嘆を禁じ得ない。
大体よく声が出ているなあと。どう考えても70歳の声じゃない。
反面、地声の嗄れ具合もそれはそれで味だと思う。


拓郎さんの曲で各年代で個人的に好きなのをふと思い立ったので
羅列してみる。所有しているアルバムは70年代のもの数枚と
2000年代の比較的近年のもの1枚だけなので適当な選択なので
大変恐縮至極であるし、かなりベタなのはお許し頂きたい。


70年代:人生を語らず(全盛期なので春だったねとか落陽とか
名曲は山のようにあるが取り敢えずこれを推す)
80年代:唇をかみしめて(奥田民生の弾き語りバージョンもよかった)
90年代:男達の詩(関西ローカルのトーク番組に出てたっけか。髪を
短くした頃だったっけか)
2000年代:ガンバラないでもいいでしょう(といいつつガンバッて
いるのだから凄いと思う。僕はもうガンバレない)


僕がギターを始めたのは高校1年生の頃。80年代も後半の頃だ。
ブルーハーツ尾崎豊なんて魅力的な人々がいたけど当時の
僕にはあまりしっくり来なくてね。たまたま購入した教則本
いっぱい載っていたのが拓郎さんの曲なのよ。譜面だけ見てても
あんまりよく解らないのでラジオの特集をひたすら追いかけて
テープ(古っ!)に録音してはああこうなのかそうなのか
こうやって弾いたらいいのかしらんと模索を続けたのでありんす。
そこから他にどんな人がいるのだろうと探し出したらディランに
辿り着き、これまた長きに渡り深みにはまっちゃったのですな。


関係ないけど僕の父は75歳である。ディランと同い年だったかな。
年齢の割に若々しく極めて元気である。僕の方が駄目である。僕は
70歳まで生きていられるのかと時々不安になるが、もしかしたら
こういった方々がこれからの僕の希望になるのかもしれない。
拓郎さんは歳を取るのはいい事なんてないと語っているが、だから
こそ衰えて行く自分を認めた上で今出来る事を全力でやってみたいと
思っているのかもしれない。偉大なり、たくろう。


寝ます。明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。