1997年・林道日本一周

僕は無宗教無宗派であり、
無神論者ではないが
宗教なるものには縁がない。
これからも持つつもりはない。
しかしご先祖様には常に
感謝の気持ちを持ち、一方で
駄目人間な子孫でスミマセン
との申し訳ない気持ちも持っていたりする。そんな最近の僕は何を
血迷ったかネットで手相など調べ出した。この1年程しんどい日々が
続いているしこれから先も不安だしで心が弱くなっているのだろう。
駄目だこりゃ。


そんな中、ご先祖様の守護を受けているとかいう手相「神秘十字」なる
ものを見つけた。で、自分の左手を見てみると、あ、それあるわ、まさにそれ。
思えば僕が生まれた頃、母が体調を崩し子育てに困っていた頃、父方母方の
祖母がはるか関東から来てくれて僕の面倒を見ていてくれた時期があった
そうな。母からそんな話を以前聞かされており、ああ、僕は護られているの
かもしれないなと感じる事が幾つか思いだした。


僕がバイクに乗り出して今まで3度、事故に遭いかけている。一度目は
大阪から青森まで30時間かけて一気走りした時。当時22歳と若いからどうにか
こなせたが、それでも流石に明け方居眠りしてしまった。そしてふと気がつくと
ガードレールが眼前に。駄目だ、と思った瞬間ガードレールが途切れ、たまたま
道端のスペースに入りこんでストップ出来た。心臓が止まるかと思ったっけか。


2度目は林道日本一周の旅に出た2日目くらいだったか、紀伊山中で道を
間違え、Uターンしようとしたら急に軽トラックがコーナーから現われ、
正面衝突しそうになった。しかしもう駄目だと思ったのに気がつくと
ぎりぎりで避けていて、僕が転倒しただけで済んだ。多少の打ち身はあったが。


3度目は30歳頃、夜中に出発して下関まで一気走り(何故そんなアホな事ばっか
やってたんだろな俺って・・・)帰路に上記した青森行きと全く同じ
シチュエーションで居眠りしてガードレールが途切れた所にあったスペースに
たまたま突っ込んで停止。この時は左手が山側であり、コンクリートの土砂崩れ
止めに手を打ちつけたがそれ止まりで済んでいた。この時も心臓が止まりそうに
なったっけか。


今思うと死んでいてもおかしくない情況だった。でも僕は無事だった。
幾つもの旅に出たが、いずれも無事に帰宅し、仕事でも幾つもの困った
出来事に遭遇したけれども結局どうにかこうにか乗り切って来た。もしか
したら護られているのかなあと思ってみたりして。いや、きっとそうなのかも
しれないとこの際思う事とした。


まあ神秘十字なる手相の事はともかく、お盆も近い。駄目人間とはいえ
こうして世に送り出してくれた両親と、それに連なるご先祖様に改めて
感謝してみようかなと。精神的に辛い時だからこそ、しかしこうして
今の世にこんな男を送り出してくれた事に、感謝の念を。これからどんな
人生になるのか変化が多過ぎて参ってますけどそれでもどうにかなるだろう。
感謝を。寝ます。明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。