2010年・潮岬

気持ちが少し落ち着き、
仕事もどうにかしたいと
再び頑張り始めた。でも
欝予備軍みたいな状態は
相変わらずなので要注意。


いかに自分の心と向かい合い
自分を認めてやれるかなの
だろう。結構俺ってあれこれ大変な案件に取り組んで頑張れているし、
仕事をしている地域の皆様に顔も名前も覚えて貰って何かあれば
相談に乗ったりもしているし、決して自分を否定しなくてはならない
ほどの事はしていないではないか、誰も褒めてくれないけれど、せめて
自分は自分を認めてやろう。それしかないものね。そして、謙虚さを
忘れずに。それだけは絶対に忘れずに。


今日はある事柄に心が痛んだ。自分の事も吹っ飛んだ。1年ほど断続的に
関わっていたある高齢者が数日前に自殺をほのめかす書置きを残し
失踪、本日ある場所で死亡した状態で発見された事が警察から僕あてに
連絡があった。介護保険のサービスにどうにかして繋ぎ、何とか孤立を
防ぎたいと動いて来たケースだけれども急速に悪化した体調を苦にして
いたのかもしれなかった。僕の立場だとケアマネみたいに定期的に関われる
訳ではないので近況の把握が時に難しくなる事があり、今回はまさにそんな
状況下での悲劇だった。警察に問い合わせると、ある程度の情報を提供
してくれたのは包括という立場ならではなのかもしれず、せめてどんな
情況だったのかが知れただけ心のつかえが少なくて済んだかもしれない。
でも結局今回も脱力感だけが残った。何も出来ないまま終わってしまった。


孤独な独居高齢者。それも心身のバランスを崩していた方だった。
そういう方をもう何人見て来た事だろうか。何度無力を感じた事だろうか。
つい先月会ったばかりなのに、今日、自死を選んだ。支援者とは、何だ?
また一人死なせてしまった。もっと何か出来た事があったのではないか。
死ぬなよ、生きて欲しかった。でもその方にとってこの世は地獄でしか
なかったのかもしれない。辛い。自分の命を自分で絶つ事は最大の罪だと思う。
死にたくない、生きたい。苦しさしかない人生でも、でも時々、ふっと
終わりたいと瞬間的に思う自分もまたいる。そんな自分もまた自分なのだ。
寝ます。明日もいい日にしてみせますよ、苦しくてもいい日に。ではまたね。