散りし桜

昨日の風雨で桜は大分
散ってしまった。昨日は
何だか蒸し暑かったけど
今日は少しだけひんやり。
もう訳わからん気候で
相変わらず気候の影響を
受けやすい僕の心身は
バランスを欠きがちだ。


それでもどうにか最近何故か増えつつある相談事に対応していたのだった。
不安は消えないが、それでもどうにかなっているらしい。明日も仕事だが
来所相談の予約が入っているし訪問もある。町会向けの地域包括支援
センターの周知活動も来週以降ちょいとある。何となく忙しいな。


さて、仕事なんていいけど本日は少し気になった事を少しだけ書く。
仕事が終わって帰路、駅に着くといきなり目の前でおばあさんが転倒した。
結構人は周囲にいたのに誰も気に留めない。朝の通勤ラッシュ時で気持ちに
余裕がない時間帯なら(よくない事だけど)そういうシーンも最悪ありうる
かもしれないが、今回は夜であり週末であり、結構のんびりした雰囲気の
はずなのに誰も気に留めない。慌てておばあさんに駆け寄り声かけと
怪我の確認。大丈夫そう。ついていた杖を滑らしてバランスを崩し
転倒したと思われる。動きが悪くよくもまあ電車でお出掛けされてる
なあと逆に感心するくらいの状態。しっかり身体を支えて2分程度かけて
どうにかおばあさんは立ち上がれた。


「ありがとうありがとう、あなたは一体どちらさまで?」とまるで
ドラマみたいな台詞を口走るおばあさん。ドラマみたいなので僕もまた
ドラマみたいに「いいえ、通りすがりのものでして、はい・・・」と。
おばあさんはニコニコしながら杖をついてエレベーターに乗って僕の
視界から消えたのだった。無事に自宅に帰ったかあな。
転んだおばあさんの横を何人もの人々が通り過ぎて行ったが、せめて
この出来損ない男くらいは通り過ぎずに立ち止まってどうにかしたいと
思うのである。そしてどうにかなんとかできたらしいので、何だか
嬉しかった。


ありがとうって他人に言って貰える事が嬉しい事だと久々に感じた。
それくらい僕は誰の為にも頑張って来なかったのかもしれないし
頑張れていなかったのかもしれないし、それ以前に何かを感じ取る
力を失ってしまっていたのかもしれなかった。おばあさんに逆に
感謝したいと思った。色んな事にしんどさを感じていて、心を閉ざし
そうになっていたのかなあと最近思う。


寝ます。明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。