2010年・神戸長田

自分自身の辛さしか最近
気にしなくなり、他者の
苦しみに関心を持てなく
なっていた。辛いのは
僕だけだった。


自分の事だけしか考え
られない人間に、支援者と
しての資格などない。でも、自分を大切に出来ない人間にも支援者としての
資格などない。自分が何故苦しいのか考える人間は、きっと他者が何故
苦しんでいるのかも考えられる人間だと思うから。


何となく自分は幸せではないと思い込んでいたが、愚かだった。
僕は自分の事しか考えられなくなっており、他者の苦しみをなんとなく
見つめているだけの存在になってはいなかったか。でも本日は思い出す。
21年前の僕は神戸にいて、頭から血を流した女の子を見て心が痛んだ。
その記憶を忘れそうになっていた。僕はあの時神戸の崩壊した街を見た。
もう21年も経過したのか、まだ21年なのか、よくわからない。でも
その間にガキだった僕の人生も大きく変わった。ぐだぐだになったり
うんざりしたりしながらも、でもこうして生かして貰っている。それって
それだけって事だけでも幸せなのだよねと、昨年心身のバランスを
崩して以来、どんなに苦しくても生きているだけで幸せなのだと
思い返すようになった。


長田の街に聳え立つ鉄人28号は元気だろうか。また見に行きたいな。
生きている幸せを忘れないように。明日からもしんどいけど頑張ろう。
明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。