年の瀬夕日

冬の不安定な気候。何となく
心も不安になる。でも
仕事は結構詰まっており、
不安よりも身体が動いて
そいつを打ち消してくれて
いる。


しかしヒョウが降って来たのには参った。変な気候だなあ。その時僕は
自分がケアプランを担当する方が利用する事になる訪問介護事業所に
情報提供に出向いていたのだった。事業所の管理者さんは使っていない傘を
わざわざ貸して下さったが、雨だと思ったらヒョウだった。傘が破けて
しまわないかと(そこまで大粒ではなかったが)思ってしまい、事業所の
すぐそばの閉まっている店舗の軒先にて雨宿り(ヒョウ宿りか)。じきに
天候は回復して来たので結局借りた傘を返しに上がったのだった。


訪問介護利用をお願いした事業所はこじんまりした所だけれども、
結構信頼がおけそうな事業所で、雰囲気も良かった。僕はそこそこ
規模のある今の法人なんかよりこういうこじんまりした事業所でサ責やら
ケアマネやらをやっている方が向いてるのかなあなんていけない事をふと
考えてしまった。責任の重さは職場を変わるごとに増えて行っており、
それはそれで自身が望んだ結果なのだなあと思うのであるが、でも時々
無能な奴の癖して分不相応な職場に就いてしまったのかなあと自信を
失いかける事がある。


先日の会食の中で同席させて貰った彼女が言っていた事を思い出した。
「仕事は私にとって本当に大切なんです。でもだからといって仕事の所為で
自分を潰したくないの。自分が出来る事と出来ない事を見極めて、出来る
事については私のやりたいようにしたい。それが出来ないのだったら
私は他の道を考えます。他の人に迷惑をかけない程度に私は私の生き方を
通したいんです」確かこんな感じの事を語っていたっけか。何て強い方かと
僕は、生き方を通し抜いた事があっただろうか。


でも、僕は今の職場でまだまだ頑張りたいと望んでいる。しんどい事も多いが
このままで終わりたくない。彼女のように、自分の生き方を通せるように
なりたい。弱き情けなきもののミジンコ程の意地として。
明日もお仕事でござい。明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。
自分の居場所って、どこにあって何をもってそう感じられるのだろうか。