このままでいいのか?

上司よりのスーパービジョンを
受けた。対人援助職に就く
者が指導者からその資質向上の
為のアドバイス等を受ける
事だ。


僕は心身のバランスを崩して
以降、仕事の進め方や
仕事に対する考え方について何処か思考停止状態になっていたのでは
ないのかという(そういうきつい表現ではないが実質的に)指摘が
あった。過去の経験を振り返り、それを現在の業務に生かす事が
出来ていない事が実はストレスの原因であり、空回りしたり壁に
ぶち当たっている原因ではないかという指摘だった。何となく意識
してはいたが、その通りだと思った。何も言えなかった。


壁にぶち当たっているのかな。もっと先に進みたい、これが駄目なら
こうしてみようと次々アイデアを出し、どんどんと動いている
先輩方には入職当時から圧倒されていたが、それは今でもあまり
変わらない。自分の足りなさばかりが目に付き、自信を失っている。
でもそんなに自分は足りていないのだろうか。自信を失う位に
ミスばかりしているのだろうか。そんなに弱いのだろうか。
そんなにいけないのだろうか。いや、そんな事はない筈だ。
失敗も多々あったが、その一方で必死に頑張って何とかしてきた
ケースだって色々あったじゃないか。


失敗も成功も、今こそしっかりと見直す時期なのかもしれない。
それを疎かにして、適当にうっちゃって目の前の、それも表面的な
問題だけをどうにかしてそれで終わりにしてはいなかったか。
このままでは先に進めないどころか、人として後退してしまいかねない。
相談支援業務に就く者として、という以前にだ。そうはなりたくない。
折角此処まで頑張って来たのに、それなりに前を向いて走って来たのに
こんな所で終わりたくない。もっと先に進みたい。支援者としての
誇りを捨てたくない、どうせ駄目人間だからなんて諦めたくない。
駄目人間だからこそ出来る事があるのだと信じていたのではなかったか。
それこそが僕がこの仕事を続ける理由だった筈だ。


介護の現場にいて感じていた限界があったからケアマネになった。
そしてケアマネにもまたサービス提供ありきでお金に結びつかない
支援に事業所からの圧力がかかるという限界を感じたからもっとそれに
縛られないであろうと思った公的な立場である包括に就職した。
その現在の立場をもっと有効に活かしたい。でも今僕は余裕がなくなり
表面的な支援もどきを行なっているのかもしれなかった。本末転倒である。


この10数年、色んなケースに関わった。あの時この時、僕はどんな事を
考えながら仕事をして来たのだろうか。上手く行った事も行かなかった事も
振り返ってみようと思う。何故上手く行ったのか、何故失敗してしまったのか。
そしてそれらを踏まえて今を生きて行きたい。積み重ねて来たものをきっと
再認識出来ると思うし、そうであって欲しいと願っている。今、その
好機なのかもしれない、それを逃すな。


寝ます。明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。