姫のまぼろし

姫の源氏名はYさんと
頂いた名刺に書いて
いた。


仕事柄色んな人に
会うし、色んな人の
名前と顔を覚えなくては
ならないのにボンクラ男はなかなか覚えられない。しかし姫の顔は
何となく覚えてしまった。随分と歳の離れた女の子、そこにいる
事情をそこはかとなく考えつつ、しかしそれはそれこれはこれで
取り敢えず刹那に得たぬくもりだけをぼんやりと思い返してしまった
・・・っていきなり何書いてんだ俺はまったく。そんな事ばっか考えて
いるから駄目なのだ。でも、色んな事に見舞われてかなり疲れてしまった
このひと月余りで僕の心身はかなりボロボロになっていた。


刹那のぬくもりはそんな中でもしかしたら唯一の救いかも
しれなかった。こんな事を日記に書くのはこの10年で初めて
だけれども、でも何となくかっこつけて綺麗事ばかりを書いていた
ような気がしないでもないし、それは日記としてはおかしいだろう
との考えからもう素直に書いてしまおう。書きたい事を書かないで
続けていた日記に何となく嫌気がさしていた所だったし。本来
アホの癖に優等生みたいな事ばかり書いていた。でもまあ極端な
エログロは今後も避けるけどね。


お金と身体だけの関係だけれどもまたYさんには機会あればお会いして
みたいと思っている。まあ会えなければ会えないで別に構わんが。
しかしまあ何であんな女の子があんな所になあ・・・って位な子だった。
22歳の学生さんだった。いけませんね、こりゃやはり嫁貰えませんわ。
最低でございます。でもこれが本当の僕なのだ。


本日は部屋の中の要らないものを昨日に引き続き片付けておりました。
片付けながら僕は心の中に向き合っておりました。これからどうやって
生きて行こうか。でも僕にはやるべき事が目の前に山積しており、
困っている誰かの為に何かをしなくてはならないのであり、それを
最優先するべきなのだと。僕は昨今目的を見失って呆然としていた
けれども、目的を持つ事に生きる意味を見出す必要はないのではないか。
ただ、目の前にあるしなくてはならない事に真剣に取り組む、そして
1日1日を懸命に過ごす。誰かの為に頑張る事は実は自分を救う事。
自分を救う為に、誰かを救う。必ずしも正しい事なのかどうか
解らないが、僕はそう考えながら生きている。当面はそれでいいと思う。
やがて時が経ち、寿命が来る。


明日からもやれる事を頑張ろう。明日もいい日にしてみせますよ。
ではまたね。