前向きの価値

ひまわりと入道雲

湿度の高さは相変わらず
だが、まるで真夏の
ような空が広がって来た。
道端には既にすくすく
育った向日葵、そして
その向こうには入道雲
ああ夏だ。でもこの
湿気だけ何とかしてくれ。


少し外出はしたものの本日はほとんど事務所で書類整理やら
作成やらに追われていた。追われたけれども追われたままで
気がついたら夕方だった。時間が足りない。でも昔勤めて
いた事業所と違い、それなりな法人なので休日に勝手に
出て来て勝手に仕事なんてもう出来ない。まあそれが普通
なのだけどもね。やむなく適当に切り上げて帰宅したのだった。


今週もどうにか終わった。明日は日曜だが月曜日もお休み
なんてシフトなので実に気が抜ける。張り詰めていた気持ちと
少し焦っている気持ちと、これまた少し憂鬱な気持ちとが
混ざり合って最近複雑である。まるで梅雨空の如く気持ちが
晴れない。かと云って別段落ち込んでいる訳でもなく
そこそこ前向きである。少なくとも仕事してる間だけは。
前向きにならないとそれこそ仕事は前に進まないので。


癌を患い、間もなく手術を受ける方の相談対応の為
ご自宅を伺った。部位からして厳しいものが待ち受けて
いそうな気がするが、その方はそれでも自宅で最後を
迎えたいという希望を僕に伝えた。前向きな方だった。
仕事を進める為に無理矢理前向きな僕と、限りある
命を見つめて自身の残り時間を思いつつ尚且つ前向きで
いようとされるその方、比較対象の範疇外であると当然
理解はしているが、でも、それでも思うのだ。前向きの
価値の重さの違いを。僕は、ただ甘えている。


疲れている。でも後悔しない生き方をしたい。しかし
自身の未熟や、やましさや、くだらない自尊心やらが
壊さなくてはならない筈の壁をやらたと強固にしてしまい
先に進めていないのではないかとの疑念を抱いたままに
なっている。何処かで壊してやりたい癖に進めぬ臆病者め。
時は二度と帰って来ないのに。


動きようのない明日明後日のお休みをぼんやりと過ごすのか。
寝ます。明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。