講師の後悔

蒸し暑い

青空が見えるが雨の
予感がする。湿度が
高くべたべたで顔が
何だかかゆい。あまり
外に出たくない気候
だが出なくてはならない。


午前中は相談を受けた
お宅へ、午後は書類
作成と認知症サポーター養成講座の講師役(の1人)として地域の
集会所へ。講師役なんておこがましい気もしたが、自信なさげに
やっていたら来てくださった方々にそれこそ失礼なので元気良く
振る舞った。時々笑い声が起き、「へぇそうなんや・・・」
なんてお声もありでまあ何とか講座は終わったのであった。
認知症を患った方やそのご家族は様々な不安を持っている。
ご家族が疲弊して関係が崩壊してしまうとか周辺住民を
巻き込んで大騒動が起きるだの、自分が認知症だと云う事の
認識が出来ていた故に自死を選んでしまった方だの・・・


最後の方は居宅ケアマネをしていた頃、僕が実際に関わった方。
死なせてしまった方だった。笑い声と「へぇそうなんや・・・」の
反応の中で、結局僕は支援者としてひとり人を死なせてしまった
男ではないかとの後ろめたさや悔しさや情けなさや申し訳なさが
渦巻いていた。帰路、気持ちが沈んでいた。でもだからと云って
囚われている訳にもいかなかった。認知症に縁のなさそうな方々が、
しかし何となく興味を持って参加してくださっているのである。
ほんの少しでも理解を持って頂ければそれは素晴らしい事だろう。
今後も時々こんな講座の講師を務める事となりそうだ。


明日こそは雨かな。傘をさして自転車に乗るのが道交法上良くないと
法人からカッパが支給されている。そんなヤボで蒸れるもの着て
出なくてはならないのかと思いつつ、まあしゃあないかと。
今月は最後までかなり忙しくなりそう。でも頑張るしかない。
明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。