いきかえり

数年前

行きの電車内では
いつも寝ている。
帰りの電車内では
文庫本を読んでいる。


行きは朝が弱い僕に
とってアタマをどうにか
目覚めさせ(じゃあ
寝るなよ)仕事に
差し障りないようにする事だけでいっぱいだが(最近支障が出だして
いるが、まあそれでも負けないのだ)帰りは文庫本を読んだり
子供みたいにアホな空想に浸ってみたりして案外悪い気はしていない。


行きには目を瞑って見えないようにしているが、帰りには
様々な人々の様々な姿が目に入る。疲れていそうな人、
何にも考えていなさそうな人。50がらみのおっさんが
マンガ本をぱらぱらめくったりスマホのゲームに興じたり
している姿を最近よく見る。以前ならいい歳こいてと
バカにしていたが、もしかしたらかなり疲れていてせめて
通勤電車の中だけでもしょうもない事をしていたいと
思っているのかなと感じるようになった。実際は知らんけど。
でもスマホのゲームなんてどう考えても視力破壊にしか
ならんだろうに。僕の文庫本もあんまり良くないのかも
しれないが。


仕事から解放された帰りの電車内、疲れていなければもっと
何か有意義な事に費やしたい。結構な時間だもんな。でも
出来る男や女はきっとどうにかしているのだろうが、出来ない
奴はぼんやりしている。子供みたいにアホな空想に浸っている。
案外悪い気はしていないと上記しているのだからまあいいか。
何書いてんだ俺は。とりあえず寝ます。おつかれさん。
明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。