通報
台風は僕が住む地域には
大きな影響を及ぼす事なく
去って行った。でも各地で
被害が出ている。まだまだ
油断が出来ないのだね。
そんな僕は油断しながら
書類など作成して過ごして
いた。しかしそんな中、
油断やらしんどいなあなんて怠け心やらを吹き飛ばす一本の電話を
僕は受けた。虐待が強く疑われると思われる案件に関する通報である。
一気に緊張が走る。取り敢えず通報者に対して聞き取りを行なう。
聞き取る内容に関してはケアマネ時代のアセスメントの応用が利くが、
その他にも幾つかあるので僕はその後通報者に対して再度の聞き取りを
行なっている。その間にも役所の高齢福祉課に連絡を入れる。
虐待通報を受けた場合、48時間以内に事実確認を行なう事となっている。
具体的には役所の虐待担当職員と包括職員の自宅訪問となるが、例えば
虐待している者が家族である場合、いきなり訪問しても怪しまれる
(緊急性がある場合は問答無用になるらしいが)ので何がしかの理由を
つけて調査する事となるようだ。大変そうな案件だが通報を受理したのは
この僕なのでこの際勉強だと思って関わってみたい。しかし明日は朝から
受講しなければならない研修の予定がある事と、他の職員も僕の報告と
支援経過の記載内容を確認してくれていた事もあって、明日の事実確認は
他の先輩職員が担当する事となった。ほっとしたような残念なような。
しかし今後対応を引継ぐ可能性もあるので、それこそ油断は禁物である。
ケアマネとして通報した立場から、その通報を受理して対応する立場に
なったのだなあと実感した。今後もそんな通報を受ける事が出て来るの
かもしれない。いや、確実にあるのだろう。その時僕はどう対応すれば
いいのだろうか。まだまだ学ぶ事は山積している。
ちょっとどきどきしている。でも取り敢えず寝ます。
明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。