さえない京都タワー

地域包括支援
センター基礎研修、
その2日目を受講する。


朝の京都駅は当然ながら
大混雑。昨夜も書いたが
通勤の方々だけでなく
明らかに旅行者の姿も
多いのが何ともいい。駅前の京都タワーのダサさ加減はしかし
どうにかならんものかね。雰囲気ぶち壊しだよなあ何時見ても。


さて本日も研修資料と地域包括支援センター運営マニュアルの
内容に沿って研修が行なわれた。昨日の「総合相談支援業務」
「包括的・継続的ケアマネジメント支援業務」の講義に引き続き
本日は「権利擁護業務」と「介護予防ケアマネジメント業務」に
ついての講義である。


権利擁護に関しては、例えば認知症で判断力が低下し、自己決定、
権利行使が出来なくなって来た方へどのようの対応が望まれるのかに
ついてまず学ぶ。他者からの権利侵害に注意を払いつつ尊厳を
護っていく。例えば成年後見制度であり、そこまでしなくとも
いい方ならば社協の日常生活自立支援事業の利用等への橋渡しを
行なうのである。僕がケアマネをしていた頃、成年後見制度利用に
結びついたケースがあった。様々な方々の支援を受けてどうにか
結びつけたが、ケアマネ独りではとても無理だった。こうやって
社協や包括の支援があって結びつくのだね。あの時は本当に
助かった。金銭管理その他にかなり問題のある方だったっけか。


権利擁護と云えば現代の福祉業界で欠かせないのが虐待の問題である。
虐待には幾つかの種別があるが(身体的虐待・心理的虐待・
放置放任『ネグレクトと呼ばれている』・性的虐待・経済的虐待)
虐待に至る要因や背景、虐待を受ける人の特徴、緊急性の判断、
介入のタイミング等々・・・難しい問題である。現実的に市町村や
包括への通報事例は増加の一途を辿っているのである。
それは逆に云えば虐待に関する認識が高まっている事なのかも
しれないが。


また、虐待の通報に関しては「もしかして・・・」のレベルでも
構わない。少しでも疑わしいと思われるのであれば介護従事者は
即座に市町村等に通報しなくてはならない。「思われる」でも
通報出来るのである。証拠は必要ない。通報義務は業務上の
守秘義務に勝る事は高齢者虐待防止法第7条3項にて規定されている。
また第8条にて通報者を特定させる情報を漏らさないようにする
対応についても規定されている。ケアマネをしていた頃に通報した
案件があったが、その直後からの緊迫した対応を今思い出して
少し鳥肌が立ってしまった。これは難しい問題で事実確認に関する
対応は決してケアマネや民生委員がすべきものではなく、必ず
市町村や包括職員が行なうものである。法的根拠があり、責任の
所在に関しては市町村となる。この虐待対応に関しては本当に
興味深く講師の話を拝聴した。今後僕も対応せざるを得ない時が
必ず来るだろう。


午後からは包括職員の業務のひとつである介護予防ケアマネジメント
業務について。こちらは居宅ケアマネの頃から関わっている業務
なので復習の意味を持って学んだ感じである。気は楽だがしかし
改めて学び直せて良かったと思う。案外自己流でやっていた事が
判明してしまった。こりゃいかん。基礎に忠実であれ、だな。

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研修は17時に終了。直帰出来るのがありがたい。折角京都に来たの
だから少し散策してみようかとも思っていたが、疲れてとっとと
帰る事にした。でも駅構内は少し散策。観光都市の駅は結構
面白い。


京名物を売る土産物屋は見るだけだが何軒か立ち寄った。歩いていると
和菓子の店の他に洋菓子の店も。何ともお洒落なのでつい撮影。

大阪から京都は新快速で約30分と意外に近い。僕の自宅からスタート
しても1時間ちょいもあれば京都駅に着ける。また来たいけど無粋な
独りもんがぶらつくにはちいと寂しい賑やかさですかねえ。大原三千院
辺りを旅する昔の歌に出て来る恋に敗れた女でもあるまいに。


明日からはまた新人包括職員としての日々ですか。また疲れそう。
でも頑張ろう。明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。