最後の日が暮れて行った

今週も始まりました。
そしていきなり退職の
日でありまする。


本日は挨拶廻りと
書類整理でほとんど
終わった。尤ももう
しなければならない
事はまるで残って
いないのでこんな程度でいいのだろう。この期に及んで仕事をあれこれ
残していたら洒落にならんぞ。でもお陰様でほぼ完璧な引継ぎが
行なえた。後任の方はかなり不慣れなので事業所側にはあれこれと
根廻しを行なって時間を出来る限り取らせて貰った。自分だったら
こう云う引継ぎをして欲しいなと思うやり方でこれまた出来る限り
進めたのであった。


様々な出来事があったが特に感慨もなかった。僕の望みは利用者さんや
ご家族に極力迷惑を掛けない様にする事。少し苦労したがそれは
どうにかなったと思う。誰が担当となっても問題なく支援を続けて
行ける事。この人でなければならない、なんて要らない。


淡々と1日が過ぎて行った。慣れ親しんだ町をひと巡りしてみたが、
あまりにも慣れ親しみすぎた所為か逆に何の感慨も沸かなかった。
また来る事があろうがなかろうが、この町はこれからも変わらずに
此処に在るのだ。人々の暮らしがあり、時代の光と影が他所の土地
よりも遙かに如実である。極端さと猥雑さと不毛とが入り乱れていて
しかし奥底にかろうじて残したぬくもりがあった町。僕の仕事場で
あったこの下町。今日も普段と何も変わらず日が暮れた。
年の瀬近くの日が、暮れた。都合8年間通った町だった。もしも
他所の町で仕事をする事になって此処に完全に縁が無くなったら、
今度は深く潜り込んだ者の目線ではなく、単純に余所者として、
来訪者としての目線で訪れてみたい。きっと今まで目に留まらなかった
面白いものが見つかるかもしれないな。


ケアマネとしてのこの3年半は本当に貴重な日々だった。知識と経験は
まだまだまるで積めていないが、内容としてはかなり濃いものが多く
殊にこの1年ほどに関しては飛躍的とも云える(いや、元々がダメダメ
だったのですがね)進歩を実感出来た。色々と意見はあるだろうが、
僕はこの仕事が好きだ。他に何の能もないって事もあるけれど、叶う
ならばもう暫く頑張ってみたい。もっともっと学んでみたい。あんまり
お金にならないのはもう諦めた(おいおい)


俺、取り敢えずお疲れさん。明日からはまた無職かい。少しの間
ゆっくりしよう。試験勉強もあるし。でもゆっくりし過ぎたらまた
気持ちが落ち着かなくなりそうなので就職活動もどうにかせねば。
頑張っていればきっと道も開けるさ。前を向け、振り返るな。


寝ます。明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。