お礼参り

大阪でも初氷が観測
されたらしい寒い
寒い1日であった。


寒さの中、本日も
挨拶廻り、の筈で
あったが都合から
叶わず。その代わり
でもないけれども
町外れのとあるお寺へと脚を向けた。冬空の下にあるその神仏習合
風変わりなお寺は、この下町で過ごした日々の中でもう何度も何度も
訪れた場所だった。「取り敢えず問題なく退職出来ますように」と
普段はお願いなんてせずに「この町でもう少し頑張ってみます。
どうぞよろしく」と挨拶のような訳の解らない事を繰り返していたが、
今回はお願いしてしまっていた。


「一応無事退職出来そうです。ありがとうございました。これからは
自分でどうにかします。結局人生なんて自分でどうにかするしか
ないですものね。駄目だったらその時はその時なんでしょうね」


別に信仰心云々ではなく、この場所の独特な空気が好きだった。
苛々していたり、何となく落ち着かない時に此処へ来ると妙に
落ち着いた。正月明け、桜咲く頃、蝉時雨、落葉の頃。何時来ても
落ち着いた。落ち着かせてくれたその場所に、お礼を述べに来た。


残りの実働はたったの1日。月曜日におまけのように出社して
それでお仕舞い。このいい加減さ、中途半端さが如何にも僕らしい。
いいんじゃないそれで。そうしてくれと望んだのだから。


寝ます。疲れました。でもいいのだこれで。
明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。