足止め

嵐は去ったか

今日は役所へ行った
位で事業所からは
そんなに出ていないが、
夕刻、その役所に
行っている間に急に
強い風が吹いたかと
思ったら猛烈な降雨と
なってしまった。


天候が崩れ出していたので傘は持って行ったが、あまりの勢い
なので恐らく傘は一瞬にしてひっくり返されてしまうだろう。
役所の中で小降りになるまで待機する事とした。傘を手にして
いるが、僕と同じ様な考えなのだろう。周囲にも立ちんぼのまま
外の様子を伺っている方々が。


役所なんて所は用事があって行く所なので皆さん何がしかの用事を
済ませて出て行こうとしていた所にこの風雨である。風雨は
用事を済ませて次の用事やら何やらに向かおうとしている我々の
足を暫し止めた。この立って外を見つめている方々には、それぞれ
どんな目的があり、どんな用事があり、それを済ませたら何処へ
帰って行き、何をするのだろうか。そんなどうでもいい事を
ぼんやりと考えていた。偶然からたまたまこんな所で足止めを
喰らい、集まる気もないが結果的に集まりとなっている。
当たり前だが、雨が止んだら自然と集まりは散り、恐らく僕は
僕の横にたまたま居たおじさんや会社員風の人に二度と会う
事はない。当たり前だが、妙な気分になった。


雨が小降りになって来たので出る事にした。そこから帰宅して
この日記を書き始めるまで、足止めを喰らい、人々が集った
事をけろりと忘れていた。こうやって毎日過ぎて行く事を
忘れてしまうのだ。悪い事ならば別に構わないが。


帰路、電車の中はムシムシしていたが、駅を降りると風が
変わったのか涼しくなっていた。でもまた明日も雨らしい。
早めに寝ます。明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。