穏やかさを探して

今月は少しだけ時間に
余裕がある。ある気が
する。そうしておこう。
書類関係は溜まっては
いるが、定期訪問が
案外捗っているので
どうにかなるかも
しれない。


あれこれと問題は山積しているのである。たまにはこんな
平和な月もあっては良いではないか。この先どうなるか知らんけど。

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花が咲いた。雑草の様な蒲公英だ。こいつは適当に綿帽子となり、
そこいら中に遺伝子を撒き散らす。そいつらは風に乗って自由気儘に
彷徨い、そこいら辺に落ち着き、しかし強かに根を下ろす。そして
また花となる。春の風にそよそよと。


人とは何と不自由なものか。旅に生きようと家を飛び出した癖に、
旅暮らしを貫徹させる事も叶わず、いずこかに根を下ろす事なく
時を経た今でも結局の所ふらついている。自分の役割を見つけた気に
なっていたが、何処かの誰かの為に働いていると自負した気になっても
いたが、思い知らされるのは自らの無知と無力のみ。過ぎたのはただ時
ばかりか。否、その「時」に救われてもいたさ、きっと。


もしも晴れたら、次の連休はちいさな旅に出よう。行き先は
決まった。いや、そんなに遠くない所なんだ。でも誰も来なさそうな
所があるんだ。酒と食いもんを買い込んで、盛大に焚き火でもして、
俺自身のみっともなさをせいぜい嘲笑い、ついでに「まあそれなりに
頑張っているんじゃないの?」と慰労して遣わそうではないか。
もしも、晴れたなら。


人とは何と不自由なものか。でも、明日もいい日にしてみせますよ。
ではまたね。