2011年3月11日・14時22分

この写真は今から
丁度2年前の今日、
撮影したものだった。


撮影データによると
14時22分に撮影された
ものだった。


この24分後に東北では未曾有の事態が発生している。当時の
この日記ではこのカテゴリを使用して自分なりに様々な事を
書いていた。当時の緊張感を思い出している。しかし所詮は
遠い地の出来事として受け止めてはいなかったかとの後ろめたさと、
日々の自分の生活に追われて何となく余裕が無くなってしまっている
事で、生み出された色んな意味での距離を感じてしまっている。
しかし東北は復興もなかなか進まず、今も尚支援は進んでいないと
云う現実がそこにある。

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当時この日記にコメントを下さっていた、かつて旅先で出会った
H.N「知床レイド」氏の事を心配している。彼は震災で深く傷つき、
苦しんでおられた。今年も年賀状は頂いたが、当日記にコメントを
頂いた最後頃の内容は、極度の疲弊を感じていた。当方から連絡を
取るのも何だか気が引けてしまい、そのままになってしまっていた。
レイド氏は恐らくもう此処を見ては下さっていないかもしれない。
抱えた闇は、あまりにも大きく、そして取り返しのつかないもの
だったのかもしれない。


僕は、人と深く関わる事を仕事としている。支援を必要としている
方々と関わる事を。しかし現実の僕は何処かで本心を明かさず、
特にプライベートに於いて人と関わる事に距離を置くきらいがある。
昔からそうだった。「誰の為に、何をしたのだろうか」最近、
そんな想いに苛まれている。自分が非力なのは承知している。
しかしそれを差し置いても、もう少し出来る事があったのではないか。
結局僕は、その程度だったのかと。


ただ、黙祷を。過ぎて行ったのは時間だけではない。
僕の様な不完全さばかりの人間にでも、それ位はさせて欲しい。
それ位は、せめてしなければ。過ぎて行っただけではない
人々達のために。