虚空・1997

疲ればかり感じている。
試験勉強とやらも
まるでしていない
この土日だった。


誰の為に、何をしたの
だろうか。この疲れは
何時か何かの役に立つのだろうか。


どうでもいい事ばかり考えている。それはやはり疲れているからだろうか。
短く走り過ぎて行った命だったり、遠く離れ過ぎて行ったうつくしい意図的
明滅だったり、触ったそばから壊れて行った人工ではない甘美だったり。
誰の為に、何をしたのだろうか。何もしない事こそが本当は要り様では
なかったか。


こんな暮らしを何時まで続けるのだろうか。いや、続けられるのだろうか。
それは豊かさとは程遠い、しかし自分に与えられた何か使命的なもの
なのだろうか。


旅は虚空。日々は虚空。そんな事知ってるさ。俺は虚空しか見て
来なかった筈だ。でも、時々想う。誰の為に、何をしたのだろうか。
虚空であると知りつつも。同じ場所に居る筈なのに、どうしてこんなに
遠くへ来てしまったと感じているのだろうか。


疲れていても明日はやって来て、また同じ様でまるで違う日々を
こなして行くのだろう。旅の空の下でも、日々の空の下でも、
時が過ぎ、虚空の中で壊れたり生まれたり。誰の為に、何を
したのだろうか。


寝ます。明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。