誰かの為に

住吉大社にて

晦日、そして新年を
迎えるとこの場所は
大変な賑わいとなる。
だが今はそんな気配も
感じさせず、平和に
冬の風が吹いている。


日々疲れているが、
こんな穏やかな風景を
見ていると少しほっと
する。


でも寒い。もはや真冬の寒さだ。各地で寒波による影響が出ていると
伝え聞いた。穏やかな日々が来る事を願いつつ、手を合わせてから
立ち去った。さて、仕事に戻ろう。

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国道沿いは大音響で政党名や立候補者名を連呼するクルマが走る。
誰が本当にこの国の為に働いているのだろうか。我こそが、と思って
名乗りを上げているのだろうか。


社会の何処かの片隅で、辛くひっそりと生きている誰かの為の救いと
なるのだろうか。ごく平凡に生きたいと願いながら漠然とした、若しくは
はっきりとした不安や恐怖を抱えて生きている誰かの為にとなるの
だろうか。無駄になるかもしれないと思いつつも懸命に善き事と信じて
走っている誰かの為に、意味や意義の為ではなく、突き動かされるように
何か説明の出来ない大切なものの為に進んでいる誰かの為に。
冬の向かい風が吹く国の中で、その自覚すら持てぬままに限界を
迎えつつあるのかもしれない誰かの為に。


明日も頑張ろう。明日もいい日にしてみせますよ。
ではまたね。