セロー・1993

かなり難解な事例を
受け持っている。


これからどう対応したら
いいのか悩んでもいる。
多方面を巻き込む事に
なるのかもしれない。
でもその方がいいだろう。
自分一人で抱え込むよりも。
この日記で書けない様な類のものとなりそうだ。ケアマネになって
あれこれな事例に当たって来たが、今回は流石にもう自分一人では
手に負えない。少し疲れている。でもきっと乗り切ってみせる。

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何にも考えていなかった時代には当たり前だが戻れない。どんな
境遇にあれ、仕事に就いていればそれ相応に抱えるものだってある。
困難事例と云われそうな事例に正面から当たろうとしているが、
帰宅するとまるでそいつから逃れんが如く関係無い事を考える
様にしている。はあ参った参った。


何も考えていなかったハタチの頃、手に入れたセロー。
何処へだって連れて行ってくれた、たった225ccのしかしタフなやつ。
たった30ワットの暗いヘッドランプが頼りなく照らし出す闇夜の世界に
不安を掻き立てられ、しかしその不安が何時しか愉しみに変わっていた。


簡単に止まり、簡単に寄り道し、簡単に進むべき道を決められた。
セローとはヒマラヤカモシカの事だそうな。カモシカの如き
跳躍力にて種々の問題を飛び越えてみせたいが、なかなか難しい
注文である。考えれば簡単に済みそうな事が、人間と云う複雑な
存在を介するのである。複雑難解はそもそも当たり前だろうが。


簡単に止まったり、寄り道したり、進むべき道を決めたりって、
もう出来ないのだろうか。だんだん複雑に、まどろっこしく
なって行く。こんなものなのだろうか。


うたた寝した。こんな時間になっちゃった。早く寝ろ。
明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。