運河に秋が

運河の向こうには

運河を渡る風が
冷たくなって来た。
長袖を着だしたが、
やや肌寒さすら
感じてしまった。


最近、この界隈に
来る事が多い。別に
渡船に乗る訳でも
ないのだが、少し
時間が出来ると僅かな間ながら此処へ来て運河を眺めている。
水辺と云うものは嵐で荒れると恐ろしいが、普段は眺めて
いるだけで心を和ませてくれたりする。光が水の上で、まるで
爆ぜるが如く。空は雲ひとつなく、運河に秋が流れてゆく。いいな。


いかん、もう少しだけ時間が欲しかったがどうにもしなければならない
事が多過ぎる。日もどんどん短くなっているし、そろそろ戻るか。
しなければならない事とは、例えばおやつの「うまい棒」を大人買い
する事だったり、時間を掛けて事務所内でレギュラーコーヒーを
淹れる事だったり、仕事をするふりしてネットで鹿児島行きの
お土産は何が良いのだろうかと検索・思案してみたり・・・ではなく、
断じてなく(ほんまか?)単に給付管理であったりショート
ステイの予約をご家族に代わって取ってあげたり、あまり進んで
いないモニタリングシート作成だったりと、大いに地味で細々した
ものだったりする。しかし連休が控えているので給付管理は特に
急ぎたい。


と、アタマの中で何となくこんな戯れ言をぐりぐりと展開させながら
しかし僕はまだ此処で眺めていた。運河に秋が流れてゆく。いいよな。


進んだかどうかもうひとつ判然とせぬまま日が暮れた。
明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。