函館のライダーハウス・’97年

青森からフェリーで
辿り着いた函館に宿を
求めた。


ライダーズハウスってのが
あると聞いており、そこを
見つけては潜り込んだ。
僕ははぐれたバカだったが、
似たようなバカがいた。


僕は当時(1997年)の日記に「記述不可能である」と記述した。
バカ達の胡散臭さと、それ故の自由奔放さと、これからどうなるか
なんて知る由もない破天荒さが、どれだけ好ましく思われたか。
血を売って金を得ていた事をさりげなく告白したあの男は今健在で
あろうか。


大丈夫ですよ、俺はおかしくなりそうな時代をどうにか遣り過ごし
ました。クズみたいな男ですが、そんなヤツでも娑婆で生きてます。
嵐のような日々を今だったら懐かしく想い返せます。此処まで来たんだ。
臆病者として閉ざした口を、そろそろ開いてもいいんじゃないかって
位にはなれたと思うんだ。随分な廻り道だったけど、どうせこれからも
廻り道ばかり歩んで行くんじゃないかい?


疲れてしまって何にもしないで休日が過ぎてしまいました。
一行たりとも進まなかったレポートと、何となく弾いた電子ピアノ。
クズ達との想い出に僕は残された時間の善き整合性をどうにか
見つけたんです。寝ます。明日もいい日にしてみせますよ。
ではまたね。