マルシンハンバーグ

最近ノスタルジー
浸ってしまう事が
何故か増えている。
別に意味は無いのだが
何となくそんな事が
増えてしまっている。


振り返るには甘美とは
決して云えない過去では
あったが、それもこれも過ぎ去ってしまえば、そして僕がそれなりに
今の所どうにかこうにか安定らしきものの中にいると(それもまた
何時崩れ去るとも知れないが)、ふと懐かしい時代を振り返って
みたくなったりするのであるな。甘美ではなかったかもしれないが、
苦痛でもなかった。あれはあれで良い時代だったと思う。


発作的にヤフオクで懐かしい任天堂の「ゲームウォッチ」を安く見つけ、
これまた発作的に買ってしまった(安かったので、つい)ドンキーコングって
やつ。30年前に小学校の友達に借りてよく遊んだ小型ゲーム機だな。
その後は楽器やらバイク旅やらにハマってしまったのでファミコン
やらも、もっと後のプレイステーションとやらも全く縁が無く、いまだに
ゲームなんてした事のなかったこんな僕が。その話はまた別の機会に
しちまおう。今回は昨日の仕事帰りの駅前スーパーで見つけたこのブツを
紹介しちまうのです。



マルシンハンバーグ!! ああ懐かしい。でも今でも普通にスーパーで
買えちゃうのね。あんまり気にしていなかったから知らなかったのだが。
ハムを買おうとしたら目に飛び込んで来た30円引きシールを貼ったマルシン。
70円位になっていたのかな。ふと手に取り、ああ懐かしいなあとそのまま
レジへ。賞味期限は本日なので、早速焼いてみた。


ラードに覆われた何の肉かよく解らないこの塊り。フライパンには油を敷かず
そのまま載せてジュージューと焼く。香ばしい匂いがいい感じ。


見た目は高級そうだ。


でも味はチープ。しかしそのチープさが懐かしくて嬉しい。変わっていない。
カリカリに焼けたブツをそのまま齧る。チープだが旨い。ケチャップを少し
かけてまた齧る。うーむ懐かしい。「おかげさまで50年」だってさ。
僕がよく口にしていたのは子供だった80年代の事だけど、それよりもっと
前からあったのね。そういや以前は紙みたいな袋に入っていな
かったっけか?


高級なものなんてあんまり口にした事のない、高度成長期ともバブル期とも
縁のなかったこんな僕には、こんなチープなブツを口にする事が、何となく
嬉しくて、何となく哀しかった(?) まだこうして売っているんだなあ。


懐かしいモノが増えたと思う事が多くなった。そんな歳になった気は
しなくとも、きっと何時の間にかなっていた。でも、悪い気はして
いない。僕の本質は特に変わっていないと解っているから。懐かしい
ものを懐かしいと述べてみても、結局は今現在を直視しているから。
でも、それでも時に語りたくなるのです。


明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。