負の力

はるかなハルカス

下町の路地の向こうに
あべのハルカス」が
見える。日々にょき
にょきと伸びる建物。


その建物に至る少し
手前の街では暴走する
イカレタ車が何人もの
人々を撥ねていたらしい。


合法だか脱法だか知らないが、ハーブでもやっていたのだろうか。
それとも世間の何もかもがいやになったとかほざいて愚行暴挙に
及んだのだろうか。いずれにせよ、迷惑な話だ。潰れるなら手前
勝手にやってくれ。他人を巻き込むな。でもそんな連中が出来る
事と云えば、せいぜいがこんな程度の事なのだろう。


負の力が蔓延っているように思う。連鎖しているようにも思う。
どうしてこんなに簡単に蔓延り、連鎖してしまうのだろうか。


負の力は、生活に密接している。後ろ向きな事ならば誰でもいとも
簡単に想う事が出来る。ましてやこんなご時世だ。政治にも生活にも
何ら明るい兆しは見えない。皆、手前の暮らしを守るのに必死であり、
余裕が無い。誰もが苛々している。誰もがウンザリしている。
誰もが不条理に憤り、誰もが不満を口にする。いや、口にしている
内はまだいい方かもしれない。どんどん溜め込んでいるとなると
厄介だ。


それをうっちゃる手段として一番簡単なのはこれかもしれない。
「俺はアイツよりはマシだ」「俺はあんなドジは踏まない」
「アイツ」を自分よりも格下と無理からに認識させるのだ。
自分よりも低い立場の人間がいる。自分はまだそこまで落ちぶれては
いない。ああよかったよかった。


「ふざけんな。てめえも所詮同類だぜ」


ああ、これは実は僕自身に投げかけた言葉ですな。何処かで思っては
いなかったかい? 「俺はアイツよりはマシ」だなんて。何処でどう
転ぶかも知れないこんな人生なのに。何処にそんな根拠があるんだい。

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どうすればこんな負の力に呑み込まれずに済みますでしょうか。
まあ、歳月を経たお陰で多少はスキルのようなものも学んだ
けれども、あまり自信はありませぬ。呑み込まれるすんでの
所でどうにか持ち堪えてはおりますが、でもこの先はどうにも
見えない。


見えないけれども呑み込まれる訳にはいかない。意地がある。
うわ、無駄に書いちゃった。少し酔っておりますかね。
とっとと寝よう。明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。