天満橋にて

介護支援専門員
現任者向け研修
「専門研修過程1」も
いよいよ最終日を
迎えた。


昨年10月からの
全6回の課程だった。


最終日の今回はそれまでの単純な座学から班ごとに別れての
グループワークとなっている。だだっ広い会場で800人からの
大阪府下のケアマネが集まって締まりのない講義を漫然と
聴くよりも、こうして少数編成のグループワークで個々人の
意見をどんどんと出さなければならない状況の方が気が引き
締まるし断然面白い。


グループワークの内容はケアマネ役と利用者さん役に分かれて
様々な事例をもとにロールプレイを行ない、各々の意見を出し合い
それらをひとつひとつ検討して行くというもの。ケアマネ試験に
合格してその後に受講する実務研修の時と違って、今回は現任者
研修である。受講者は実務に就いて半年から3年以内のケアマネだ。
皆さんそれなりに経験を積みつつある方々だからして、出て来る
意見もその経験に基づいた大変意義のあるものが多い。


実務に就いている中で、言いたい事や疑問に思っている事が山積
している筈だ。しかしその意見を他者に伝えられる機会は意外にない。
今回は最終回にして初めてこの研修に意義を感じた(それまでって
一体・・・)相談援助業務に就く者として、果たして自分の業務の
進め方はこれで良いのだろうかと、皆さん常に疑問に思っておられる。
そしてその姿勢こそ、常に疑問を持ち、模索する姿勢こそがケアマネに
求められるものなのではないだろうか。相対する利用者さんやその
ご家族は、多少なりともケアマネに相談すれば何がしかの希望が
得られるのではないかと思っておられるのだ。それに我々はどこまで
応えられるのか。常に不安と疑念の中で仕事をしている。


不安と疑念を持たぬ援助者にはなりたくない。常に逡巡し、模索し
押し付けるのではなく、静かに寄り添う事。共感と受容を忘れずに。


ははは、実に教科書的ですかね。でも、本当にそれの実現に向けての
努力をして行かないと自らの存在意義を失ってしまいかねないと
思うのです、僕達の仕事は。誰かの人生の一端に関わり、支援して
行くって事は、きっととても奥が深く、難しく、しかし途轍もなく
素敵な事だ。そう信じたい。


研修の修了証書を頂いて帰宅。専門研修課程はこの後「2」が
控えている。それは3年以上の現任者が該当者となる筈だ。
僕の場合だと来年受講する予定となる。この二つの研修を修了すると
5年毎の更新制である介護支援専門員の更新研修(?)が免除と
なるそうな。まあそれはこの際どうでもいいっちゃいいっちゃで。


常に逡巡し、模索し、静かに寄り添う事。出来るかな、僕に。


寝ます。明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。