買い求めた書籍

昨夜の日記で書いた
通り、僕は堂島の
ジュンク堂へと
出掛けた。


二点の書籍を
買い求めた。
ジュンク堂くらい
巨大な書店だと
書籍の検索システムが置いてあり、書籍名や著者の名前を
入力するとどのフロアにその書籍が置いてあるのかすぐに
判るようになっている。お陰様で僕はまるで迷う事なく望む
書籍二点を手に入れた。



この春から、このテキストが要りようとなる。全20巻。その第1巻。
入学する事となった(通信課程だが)専門学校からは、全巻一気に
購入すると少し安くなるとの連絡が来たが、要らなさそうなテキストも
あるらしいので、その都度要る分を買い揃えて行く事にした。


そして。


ラブ・ゼネレーション

ラブ・ゼネレーション


ラブ・ゼネレーション。僕は10数年前に当時のとある知人に90年代初頭に
文庫化されたこの本を貸して貰い、夢中になって読んだ事があったの
だけれども、絶版になってしまったので自分では買えなかった。それが
昨年末に再版されたのである。この本の内容に関する事は敢えて細かくは
書かない。ただ、この本の中には若き日に記されたにも関わらず、最初の
出版から40年も経過しているとはおよそ思えない位現在までまるで
変わっていない早川氏のたましいがあり、寂しくて、かっこ悪くて、辛い、
しかし、だからこそきらめいている言葉がある。たくさんある。


ジャックスと云う日本のロックの黎明期に活動し、そしてロクに評価される
事なく解散してしまったバンドがあった。今から40年以上前の事である。
早川氏はそのリーダーとして存在したが1972年に音楽業界から去り、
川崎市で書店を開業。早川書店のおやじさんとして70年代から80年代を
市井の人として過ごした(1994年にカムバックを果たし、現在も精力的な
音楽活動を続けている)。でも、歌っていた。声には出さずとも彼は
歌っていた。歌うと云う事は、ステージに立って行なう事だけでは
なかった。生きると云う事は、それだけで歌っている事。歌手で
なくとも、それぞれの立ち位置で、それぞれのやり方で、それぞれの歌を
歌っている。そう、歌を歌っているのだ。

全員が一人の女性を愛すことがないように、
全員が同じ思想を持つことは、嘘なのである。


本書234ページ 「増補版あとがき」より抜粋


生きている人は、皆歌を歌っている。声に出さなくとも、それぞれの
やり方と、考え方と、ものの見方で。それは決して誰かに押し付けられた
ものではない。僕が、あなたが、みんなが必死に生きているこの世の中で
ごく自然に、ふわりと誕生する歌なのだ。そんな事を彼の音楽や書籍は
実にさりげなく教えてくれる。僕がこんな所で書いた所でどうなる訳でも
ないだろうが、もしも気になった方がおられたならば、是非この音楽に、
言葉に触れてみて欲しい。「あ、そうかも」とか「あ、ほんとだ」と、
もしかしたら思えるかもしれないから。そういう風に思える瞬間って、
人生の中では案外少なくないですか?

言葉は自分を主張するためにあるのではない。
何も語れぬ人のためにある。


本書に付属していたフリーペーパー(?)に載せられていた言葉より抜粋


あ、ほんとだ、と思った。そんな風に思えた僕は、まだまだ歌を
歌えているだろうか。僕自身の為の歌を。そしてたまたまその歌を
聴いてくれるかもしれないどなたかへと繋がる歌を。


明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。