地方大会の一日

地方大会の一日

光は大地と彼等を射抜いた


土地土地で大きく小さく
歓声が起こり 命から
熱が四方八方に放射
される


貴方は私となり 
私の目となり
耳となり
感情のすべてとなり
いつか光となる


ふかい奥底からはるかな高みまで 堕落と昇華 壊滅と再生
なぜか人々は白と黒との判別と整理に拘り 矍鑠と乖離には
拘らない 人などは曖昧さの最たる者 その象徴とも取れないか


意識的に放擲された意思 意識的に反撥を目指して振りぬかれる意思
その一瞬のハレーション 融合 決裂 創生そして創世


貴方は私となり
私の手となり
声となり
無意識すら制し
いつか光となる


彼は戦闘機に乗って知覧から夏の空に消えた
彼は利き腕を破壊され舞台から消えた
彼は提示額に目が眩み人生から消えた


長いのか短いのかも計り知れぬこの人生の中の刹那
光り輝き後の世に続く見も知らぬ誰かのなにかへと届け
俺は生きたのだ 此処に居たのだと 何にものめり込めぬまま
終わったあんたとは違うのだと 届け 何もしなかったあんたと
何かをしたいのにもがいてばかりいるあんたへと


途上にあるのならば感じない その程度 時が色をつけ過ぎたか
でも彼等の何人かは やがて鳴り響くサイレンの音を聴くのか


貴方は私となり
私そのものとなり
私とまた遠く離れ
いつか光となる


大地と彼等を射抜いた光は 
射抜かれる事を望む彼等の観察者へと
射抜かれる事の叶わぬ彼らの観察者へと
一過性の枷を施されて 一応 そこに

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とっと寝た方がよさそうだ。また酔った。
明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。