夏の甘美
今週も始まりました。
週初めはやや雲が広がり
気温は少し低め。
過ごし易い一日でした。
大阪は天神祭が行われて
いる。市内各地でも
あちこちでお祭りだ。
夕刻、とある場所を
通過すると縁日の準備が進んでいた。
子供の頃はこういう風景を見るとわくわくしてならなかったが、
大人になると「混雑するだろうな、めんどくせえな」になってしまう。
おこづかい五百円を握り締めて射的や金魚すくいに夢中になっていた
頃が懐かしい。
1960年代に誕生したニュータウン。僕はそこで80年代に子供時代を送った。
その頃町はもうニューではなく、早くもオールドになりつつあった。
しかし第2次ベビーブームの子供達で小学校は溢れ返り、近隣の大きな
公園で行われた夏祭りは僕達子供の歓声で賑やかだった。活気があった。
町は高度成長期の名残りが、そこかしこに垣間見られた(今だからそう
思うのかな?)。
夏の想い出は決して甘美なものばかりではなかった筈であり、無様や
韜晦や胡散臭さや舌噛んで死んじゃいたい恥ずかしさもああたっぷりと。
でも夏の傷は時を経て痛みが消えて甘酸っぱいお味が添加され、甘美へと
デジタル変換されてしまったらしい(なんでデジタルなんだよ?)。
合成着色料たっぷりな見てくれの為か、母に購入を阻止されていた
りんごあめ。散々憧れたが、成人して手前の金で購入して食した時の
がっかり感。夏は、憧れがこれでもかと膨らみ、夏は、憧れが唐突に
がっかりに変わる。あれやこれやのひと夏の経験。それやこれやも
夏の甘美也。
寝ます。明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。