雨と未来
夕刻、とある
利用者さんのお宅を
訪問後に商店街を
抜けて事業所に
帰ろうとすると、
いきなりの土砂降り。
アーケードの中に
いたので雨足が
弱くなるまで少し待つ。
今は梅雨だった。真っ盛りだった。
寂しい商店街。シャッターが下りた店舗ばかりの商店街。
近くのお惣菜屋と、たこ焼き屋がどうにか頑張っている。
少し小降りになったので傘を差してアーケードを出る。
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最近、様々な事に関して衰えと萎えを感じる事が多くなった。
偉くなりたいなどと云う見当違いな感情ははなから無かったし、
体力なんざに至ってはもう何年も前からまずい位に衰えていたが、
性欲だの物欲だの非常に大切な事である筈の所までがなんだか
どうでもよくなりつつあるような気がしているのである。
って、僕の事じゃないですけどね。とある方の発言であるとしておきます。
でも、僕の近未来のような気がしております。最近元気無いし(?)
ケアマネたるこの僕が年老いて、介護だの支援だのが要り様になった時、
本当に頼りに出来る方と出逢う事は叶うのであろうか。
こんな事をうすぼんやりとでも考えてしまった僕は、衰えて
いるのだろうか。性欲と物欲くらいはまだあると思いたいんだけど。
未来を最近考えるようになった。この国の未来だったり、利用者さんの
未来だったり、無力たる自らの未来だったり。指導者たる政治家を気取る
連中の未来(末路か)だったり。
年々、知識と経験を積み重ね、歳月の下に標を築き上げる事こそ
人の営みであると信じているが、冷静に考えると誰彼にも当て嵌まる
事でもない。このままでいいと願う人もいれば、望むだけで退化の途に
ついてばかり人もまたいる。
明るさのかけらも感じられない。時代がそうさせているのかもしれない。
でも、僕はこの時代に生きているのだから、その中で見据えなくてはならない。
些か億劫ではあるが、簡単に終わらせる訳にはいかない。
雨だ。梅雨なのだね。
寝ます。明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。