夜空


数日ぶりに出社し、
少しだけたまっていた
仕事をあれこれと
片付けていたら
もう夜になった。


担当者会議を何度も
しなければならな
かった為、関連書類が
妙に増えている。


僕が揃えたいのは書類ではなく、利用者さんが介護を受けるにあたり
本当に必要な環境と資源の筈なのであるが、ちょっとずれている気も
しないでもない。まあそんな事ははなから解っている事だし、そんな
矛盾と向かい合って煩悶しながら進めるのがこの仕事なのだと思っている。


訪問介護のサ責時代、僕は今よりも事業所に利益面で貢献していただろう。
現場のサービスに入り続ける事は、ずばりお金になるからだ。年間どの位
訪問介護の収益があるのかを知れば、それは誰にだって解る事だ。
しかし一方、ケアマネの仕事は、なかなかお金にはならない。今の僕など
まだまだ担当利用者さんの数が少ないから尚更の事である。
(最近営業活動が滞っている。どうにかしたいとは思うのだが)


現場で忙しく働く人々からすると、ケアマネの仕事内容は実に未知であり、
働いているのかいないのかもよく解らないのかもしれない。僕だって
そうだった。当時は(と云ってもほんの一年前までの事であるが)
休暇を取る事すらままならない状況がひたすら続いていたりしたしね。
今みたいに一応カレンダー通りにお休みが頂けるこの環境は、正直
有り難すぎて申し訳ない位だ(だったらもっと営業頑張れよな)。


でも、現場の方々からは見えない所で、その責任の重さを痛感している。
現場を離れて事務職になる事で利用者さんと直截触れ合う事がなくなると
して、資格を得てもケアマネの職を避ける方もいる。「自分は現場に
向いている」と強く自負しているような方に、どうもその傾向が
見られるような気もしないでもない(語弊があればお許し頂きたい)。


しかし、もしも、自分にケアマネジメントなる未知の領域の仕事が
務まるのだろうかとの不安から仕事に就く事を躊躇しておられるので
あれば、どうか一度この業務を経験してみて欲しい。現在は
新人ケアマネにとっては就職難と云えなくもないご時勢(?)だから
それゆえ現場に留まる方も、もしかしたら多いのかもしれないが、仮に
チャンスがあったら、どうか経験してみて欲しい。


利用者さんの介護に直截関わらなくなっても、利用者さんの人生には
きっとより深く関わる事になる。時間の無い現場の介護職には見えない
より多くの側面がきっと見えてくる。そして援助者として、もっともっと
学び続けたいと思えるようになる・・・かもしれない。


そろそろ介護支援専門員実務研修が終わると云う地区の方々も
出てくる筈だ。地域によってはもうすっかり終わっていますかね。
皆様、どのような道を望まれておいででしょうか? 模索されて
おいででしょうか。僕は、これからますます模索と混迷を極める事に
なりそうでございます。

しかし、自分で選んだ道です。どうにかやっていきます、それしか
ないものね。


寝ます。明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。