臭気の街

釜ヶ崎・三角公園

久々にドヤ街である
釜ヶ崎の写真なんぞを。


ドヤ街のはずれにある
三角公園の舞台の上には
「第42回釜ヶ崎メーデー
の看板が掲げられていた。


写真を撮っていると
酔っ払いのおっさんが
タニタしながら近づいてきて 「兄ちゃん、めえでえやのう。うん、
めえでえや。なんやわからんけどめえでえやのう、うひゃひゃ・・・」


「ああ、なんかわかんねえけど、確かにメーデーだねえ、
確かになんかわかんねえけどさ。 おっちゃん、春だねえ」


相変わらずだな、このドヤ街は。でも、想えば僕はこのドヤ街に
ある時唐突に放り込まれ、一時期はメインの仕事場と云っても
いい位に通った場所だった。この街の様子は、この日記で過去もう
何度取り上げたかもわからない。今更な感じもしないでもないね。


今更な感じがするからこそ、久々にこの街の事を取り上げると
何だか妙に懐かしい気分になる。今の僕はこの街から(かつてに
比べれば、ではあるが)幾分遠ざかっていたからだ。


街に雨が降り出した。季節が暖かくなると街の至る所で立小便の
臭気が鼻をつくが、この雨が刹那ながら洗い流す事であろう。


ケアマネとしての僕は、今現在お二人の担当利用者さんが
この街にいる。もしかしたらこれからまだ増えそうな感じが
している。また、深く舞い戻る事になって行くのであろうか。


何処で、誰に繋がっているのだろうか、僕の人生は。
僕のひとの縁は、きらびやかな場所ではなく、底辺でのたうち
廻っている誰かとばかり繋がっているらしい。


もっと求めたい縁があったとも思うが、まあ今更・・・である。


寝ます。明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。