日本の男

雨降り前の路地で

新規の利用者さんの
ケアプランを担当
する事になった。
また担当が増える。
嬉しいねぇ。


インテーク(初回面接)を
行う。


この方は女性であり、
ご主人と年金にて細々と暮らしておられる。


この方に対するインテークを実施したいのであるが、ご主人の
お話が止まらない。奥さんもご主人の話を聞いてやってくれと
云わんばかりな態度だったりして。まあ駆け出しケアマネはまだ
あんまり忙しくないので、一応傾聴の姿勢をば。


ご主人は大正生まれ。もうかなりのご高齢だが、一応介護は受けていない。
(要介護3の認定だけは出ているが、サービスは自己負担を嫌って
受けていない)受けた方が良さそうな状況ではないかと思われるので
あるが、奥さんが介護をしている。その奥さんが要介護1の認定を
受けたので僕がやって来てケアプランを作成する事になった。
何だか妙なお話である。


ご主人は、先の大戦時にあちゃこちゃの戦場を転々とされたとか。
戦後の混乱期以降にあらゆる手を使って生きのびて来た事とか、
かなーり興味深いお話をあれやこれやお聞きしました。しかし些か
過激な内容が多過ぎて此処ではとても書けません。


「チャンコロ(中国人の事らしい)や土人(懐かしい表現だ)の死体を
 散々踏み越えて来たのだ。今の日本の男とは気合いが違うぞ。大体
 にいちゃん、あんたみたいな長髪な男は俺が若い頃はおらんかったぞ
(すみません。確かに最近またぼさぼさアタマになりつつあります)」


書けるのはこの程度。戦中の事よりも戦後のお話の方が極めてヤバかった。
書きたくてたまらないが、やっぱり書けません。


あれ、僕は奥さんのインテークで訪問した筈なのに、話全然
聞けてないぜ・・・うわぁ・・・・


でも、ご夫婦共々「これから是非宜しくね」と云って下さった。
頑張ってプラン作ります。これからどうなるかねぇ。


明日からは3連休。小豆島行きはボツになった。にっくき雨の所為で。
明日は一日出掛けずだ。まあ折角だからのんびりと身体を休めようか。
ご主人から聞いた、行った事も無い遠い南方の島々で遥か昔に繰り広げられた
異常極まりなき惨劇を想いながら。


寝ます。明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。