一応、採用されたらしい。

雨は降らなかった

3度目の面接に行く。


蒸し暑い最中、それなりに
辛いものがある。


過去2回は容易く撃沈。
ケアマネのニーズは
経験者がメインであり、
資格を得たばかりの
僕みたいな者には
結構難関なのかもしれないと、思い知らされた。


しかし、今回はちょっとだけ様子が違っていた。


僕は、採用されたのである。 


ふわぁ、3度目の正直か。意外に早く決まったな。しかもその場で、だ。
週明けになるかなあと思っていたのだけれども、何なんだまったく。
それでも無事次の就職先が決まったのだ。それなりにほっとした。
しかし、ほっとしたのもつかの間。いきなり釘を刺された。


「採用しましょう、でもね、あなたにはケアマネの仕事と共に、新たな
 利用者確保の為の営業や、その他の雑務もして頂きますよ」


「サ責とケアマネの仕事は当然ながらおよそ違うものです。ものになるまで
 1年はかかるでしょう。最初の3ヶ月はまず見習いとして活動して貰います。
 皆忙しい中、あなたの教育に当たるのです。我々は何も無い所からのあなたに
 投資する事になるのだと云う事を、念頭に置いて頂きたい」


面接をした管理者の方から、その他諸々の事をスパッ、スパッとした口調で
云われたのだった。こうして文字にしてみると別段大した事は云われていない。
利用者さんを増やす事は営利企業としては当然の事だし、仕事をものに
出来るまで見習いなのも至極当然な事だ。忙しい最中に素人の相手は実に
面倒だし、それなりに、いや、結構なリスクも発生するであろう。


僕には全くの異存は無い。しかし、そのもの云いの鋭さに、一気に身の
引き締まる思いとなったのだった。微妙に緊張が走った。どうやら
一筋縄では行かないのかもしれない。


採用は即決だった。この事業所では男性を一人採用しようと思っていた旨
聞かされた。「よしっ!」ってな感じで決めていた。もしかしたら
即断即決な性格の方なのかもしれない。サバサバした印象を受けた。
どうなのかは解らないが、今後、明らかになるだろう。


早速来週の月曜日から出社となる。 或いは長期戦になるのではないかと
思っていた今回の就職活動だったが、退職後僅か2週間であっけない
終わりを見た。これが吉と出るか凶と出るか、それは当然今は解らない。
ただ、僕は此処でそれなりに腹を括らねばならない事だけは確かだった。


これからは、つい先日までの仕事の日々とは比較にならぬ程の厳しさが
待っているのかもしれない。しかし、この際僕は勢いをつけてその世界に
飛び込んでみようと思う。何でもやってやろう、何でも見てやろう。
そこから、次の僕の道が始まる筈なのだから・・・・


って、ははは、ちいと気負い過ぎかな? でもね、少なくとも仕事の流れを
完全に把握出来るまで、そして願わくば周囲からの信頼を勝ち得るまでは
頑張ってみたいと思っておるのです。何処まで行けるか、そいつは5年前
西成にやって来た当初と同じくこう考えております。


行ける所まで、やれる所まで、兎に角走ってみようじゃないか。
コケたらコケたでそん時さ!!


さて、そんな僕の次の仕事場ですが、実はね・・・・


はい、西成なのです。 せいぜい笑って下さいな。もうこの街からは
離れるって、散々書いて来た癖にですよ、実はまた西成だったりして。


また西成で働く事になるのかよ(事業所の所在地は以前とは随分離れた所
だけどね)。だって通勤し易い所の求人、ほとんど無かったんだもん!! 
通勤時間あんまり掛けたく無かったんだもん(残業で帰宅が遅くなるのは別に
構わないが、通勤に時間が掛かるのだけは避けたかったのです)。地元で
面接を受け、都心で面接を受け、それが駄目だったら結局はまた西成か・・・
この街からは当分離れられない運命なのかしらん???


何にせよ、僕はまたこの街で、今度は介護支援専門員(の見習い)として
再度働き始める事になりそうでございます。はてさて、どうなります事やら。


明日もいい日にしてみせますよ。ではまたね。